『3年A組』放送から3年 永野芽郁、富田望生、望月歩らが迎えた学生役からの“脱皮期間”

永野芽郁、富田望生ら『3年A組』卒業生の今

 とんでもない才能がうごめき、ひしめき合い、さらなる開花の時を待ち望んでいた、そんな教室がある。3年前に放送された『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系)で、担任の柊一颯(菅田将暉)に人質にとられたクラスメイトたちだ。当時生徒役を演じた俳優たちが20代に突入。次々とさらなるブレイクを果たし、学生役からの飛躍を遂げている。

 放送当時から知名度のあった川栄李奈は朝ドラ『カムカムエヴリバディ』(NHK総合)でヒロインを務め、現在放送中の朝ドラ『ちむどんどん』(NHK総合)に出演している上白石萌歌にバトンを引き継いだ。同じく朝ドラ『おかえりモネ』(NHK総合)でヒロインの良き友人役として登場した今田美桜も、本作の出演時からその存在感は光っていた。

『そして、バトンは渡された』(c)2021映画「そして、バトンは渡された」製作委員会

 ちなみに本作でヒロインを演じた永野芽郁は、この時のキャラクター同様に心優しく、ちょっと抜けていて、どこか周囲とは馴染めきれない、そんな繊細な役どころを演じることが多い。最近では映画『そして、バトンは渡された』で観る者に優しく温かい涙を誘っていた。

 また、本作でクラスメイトの須永(古川毅)に好意を寄せる柔道部の華役を演じていた富田望生は、今や言わずと知れた若手俳優界の名バイプレイヤー。現在放送中の『ナンバMG5』(フジテレビ系)では、主演の間宮祥太朗演じる剛に猛アピールする巻役で、ここでも引き続き圧巻の存在感を見せつけている。巻役同様に、『美食探偵 明智五郎』(日本テレビ系)では、苺(小芝風花)の親友・桃子として、何とも豪快な食いっぷりと、苺の窮地を助けにきてくれる際の俊敏さの双方をリズミカルかつコミカルに見せてくれ、ドラマの世界観を支える見事な立役者ぶりだった。

 かと思いきや、一転『宇宙を駆けるよだか』(Netflix)での海根然子役では、家庭環境に恵まれず、家にも学校にも居場所がなく疎まれっぱなしのいじめられっ子役を演じ、さらには主人公・あゆみ(清原果耶)との魂の入れ替わりまで見せるかなりの難役を務めた。

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