シム・リウ、『ムーンナイト』でイーサン・ホークが演じるアーサーの中国語を批判
マーベル・スタジオによるヒーロー映画、『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021年)で主演を務め、直近ではバービー人形を主人公にした映画『Barbie(原題)』への出演が決まり、活躍の場を広げているシム・リウ。彼が、マーベルドラマ『ムーンナイト』で出演者が話す中国語(標準中国語)について批判した。
3月30日よりディズニープラスにて配信が開始され、早くも話題沸騰中の『ムーンナイト』では、オスカー・アイザックが主人公(スティーヴン・グラント/マーク・スペクター)を演じ、イーサン・ホークがカルト教団の指導者、アーサー・ハロウを演じている。
そんな話題作を早くも視聴した様子であるシム・リウは、自身のTwitterで「アーサー・ハロウは、彼の中国語の教師をクビにしたほうがいい」と、作中での中国語について批判。
Alright Arthur Harrow needs to fire his Mandarin teacher
— Simu Liu (刘思慕) (@SimuLiu) April 9, 2022
該当シーンでは、「SPEAKING IN MANDARIN」とサブタイトルが表示されるが、「本当にそう思います」「あれは中国語ではない」「中国語を勉強している者だけど、あのシーンを観て混乱しました」と、Twitter上ではリウの意見に賛同する声もみられ、「MCUは『シャン・チー/テン・リングスの伝説』で中国語を適切に扱っていたのに、変な感じです」という声も。
このような声も含め、シム・リウの発言はホークに対する直接的な批判ではなく、「(該当シーンの言語を中国語とするならば)中国語を教える指導者や環境に問題があるのでは?」と間接的な表現で批判しているようだ。
そんなシム・リウも今となってはハリウッドスターの一員であるが、彼は10年前の4月12日、「人生のすべてを失う」ほどの絶望感を味わっていたことを明かした。
シム・リウは、自身のInstagramで「もうすぐ4月12日。デロイトから解雇された日。嫌いな職業から解放されたことが、人生の糧となりました。私に経理(会計)職は向いていない」というツイート画像とともに、「10年前の今日、私はデロイトのオフィスで即時解雇を告げられました」「10年前、人生が終わったと思いました。家族が私に投資した、数えきれないほどの時間とお金を無駄にしてしまったのです。両親の期待に応えようと何年も努力してきましたが、そのすべてが一瞬にして崩壊してしまいました」と、10年前の4月12日は、リウが一流企業のデロイト社から解雇を告げられ、全てを失った日であることを振り返った。
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シム・リウは、「毎年4月12日になると、内省的になりがちなのですが、今年は10年目の節目の年でもあるので、特別な感情を抱いています」「この10年間、信じられないような旅路でした。10年のうち4年間は、どうすれば業界に入ることができるのか、闇雲に駆けずり回り、クレジットカードの返済と戦いながら、できる限りの仕事を取っていました。その後3年間は、ハリウッドに進出しようと貴重な生活資金をつぎ込み、この3年間は、ようやく実を結び始めたところです」と、これまでの苦労を振り返りつつ、「どんな困難があっても、自分の夢を追い求めること、これこそが人生」「4月12日、おめでとう」と締め括った。
さらに、投稿文の最後には、「ポール・ギボンと、デロイト・トロントのオフィスのみなさま、心から感謝しています。私が自分自身で行う勇気がなかったことを、あなたたちはしてくださいました。誰かのために築く人生ではなく、自分自身のための人生を築き始めることができるようになりました」と、元職場に対し感謝の意を述べた。
参照
https://www.indiewire.com/2022/04/simu-liu-thanks-deloitte-firing-him-accounting-job-1234716331
/https://www.indiewire.com/2022/04/simu-liu-mandarin-moon-knight-ethan-hawke-1234715895/