『SPY×FAMILY』江口拓也×早見沙織×種崎敦美はこれ以上ない配役 新たな一面に期待
『SPY×FAMILY』は、スパイ、殺し屋、超能力者が、互いの裏の顔を隠しながら偽装家族となり、世界平和のために奔走するスパイアクション&ホームコメディ。2019年から『少年ジャンプ+』で連載され、「次にくるマンガ大賞」「このマンガがすごい!」「マンガ大賞」などで軒並み1位を獲得した話題作で、コミックスのシリーズ累計発行部数は1500万部を突破。『鬼滅の刃』『呪術廻戦』に続くヒット作としての期待が高い作品だけあり、声を担当するキャストも江口拓也、早見沙織、種崎敦美といった実力派が名を連ねる。3人は、果たしてどんな家族を見せてくれるのか。
物語の舞台は東西の冷戦時代がモチーフ。凄腕スパイであるロイド・フォージャーが、敵国の要人と接触するミッションを成功に導くため、偽装家族を作ることになった。しかしできあがった家族はひと癖もふた癖もあり、表向き精神科医を装う夫ロイドの本業はスパイ、その妻・ヨルは殺し屋、娘・アーニャは超能力者であった。お互いの素性を知らないままフォージャー家として振る舞いながら、それぞれがミッションを遂行していく。スリリングなスパイアクションものでありながら、心が温まるアットホーム感やコメディが満載で、個性豊かなキャラクターたちが見せる様々な表情と心の動きに胸を掴まれる。
夫のロイドは、〈黄昏〉というコードネームを持つ腕利きスパイで、ミッションのためなら手段を選ばない冷徹さを持つ。ややまじめすぎるところもあるが、子供たちが幸せに暮らせる平和な世の中を目指して奔走する。ロイドを演じる江口拓也も、モデルのような長身でで、これまで『A3!』や『あんさんぶるスターズ!』などのイケメンコンテンツに数多く出演してきた。
その一方で、『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』の比企谷八幡や『俺物語!!』の剛田猛男、『バキ』の花山薫などひと癖ある役柄にも定評がある。様々なミッションに挑むスパイとしてのクールな一面、妻・ヨルにドキッとする一人の男としての表情、そして子育てに悩みながら家族を守ろうとする父親としての顔。江口が演じることで、ロイドの人間くさい魅力がより花開きそうだ。
妻のヨル・フォージャーを演じるのは、近年『鬼滅の刃』の胡蝶しのぶや『ONE PIECE』のヤマトなどビッグタイトルへの登用も目立つ早見沙織。『魔法科高校の劣等生』の司波深雪や『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』の雪ノ下雪乃など、女性らしい優しさやたおやかさを持ちながら、クールで凜とした強さを併せ持った女性キャラクターを演じることが多い。
黒髪の美人で〈いばら姫〉との異名を持つ殺し屋でありながら、家族の危機には進んで体を張るヨル役は、彼女以上の適任者はいないだろう。原作を読みながら、勝手に早見の声で脳内再生していたファンも多いのではないか。当初は自分の素顔を周りから隠すための偽装結婚だったが、いつしか家族の平穏を願うようになり、殺し屋と家族の間で心が揺れるヨル。悩める女心と殺し屋の顔との狭間、そしてヨル特有のちょっと天然な部分を、早見なら絶妙なタッチで演じてくれそうだ。