『カムカムエヴリバディ』半年間の熱狂と感動に感謝 100年の物語の続きは私たち自身に

『カムカム』半年間の熱狂と感動に感謝

 『カムカムエヴリバディ』は家族の100年の物語であり、歴史の積み重ねのドラマでもあった。これまで朝ドラが描き続けてきた戦争というテーマの昭和に始まり、ヒロインが悲劇に直面しながら、バトンを繋いでいくたくましい姿はもはや人間讃歌だ。「On the Sunny Side of the Street」には〈Life can be so sweet.(人生は、幸せにすることができる)〉という一節がある。「もう自分を責めんといてください。みんな間違うんです」とるいは雪衣(多岐川裕美)を赦していたが、「クリスマス・ジャズ・フェスティバル」でるいが安子に向かって「サニーサイド」を歌う姿はそのアンサーのような気がしてならなかった。

 『カムカムエヴリバディ』のラストは2025年で幕を閉じた。ひなたたちは少し先の未来を生きているわけだが、いずれそのバトンを繋ぐ、100年の物語の続きを歩んでいくのは私たちでもある。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
出演:上白石萌音、深津絵里、川栄李奈ほか
脚本:藤本有紀
制作統括:堀之内礼二郎、櫻井賢
音楽:金子隆博
主題歌:AI「アルデバラン」
プロデューサー:葛西勇也・橋本果奈
演出:安達もじり、橋爪紳一朗、松岡一史、深川貴志、松岡一史、二見大輔、泉並敬眞ほか
写真提供=NHK

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