『ドクターホワイト』“ラスボス”海江田役・石橋凌が圧巻 柄本佑との火花散る対決シーンも

『ドクターホワイト』石橋凌と柄本佑が対決

 緩急自在のジェットコースター的展開は、晴汝が病院に搬送されることで、クライマックスに向けて加速する。ステント併用のコイル塞栓術という難易度の高い手術に、CDTのメンバーは頭を悩ませる。高森総合病院で過去に同じ手術をした執刀医は指名手配中の勇気(毎熊克哉)だった。一方、海江田の身辺を探っていた将貴たちは、海江田に娘がいることを突き止める。朝絵というその名前に将貴は見覚えがあった。それは、海江田が白夜にこだわる理由を示してもいた。

ドクターホワイト

 切れのある宮田俊哉のアクションや手術の臨場感など、細部に魂を込めるキャストの熱量に感嘆するが、定番のなごめるシーンも健在だった。淳平から晴汝への告白や、佐久間(高橋文哉)が白夜に恋のアドバイスをするシーンなど思わずキュンとする場面は、出演者の多面的な魅力を窺わせる。勇気が薬材の箱に入って病院に潜入する場面(結果はフェイク)は、あの大企業トップの事件を彷彿とさせるし、減らず口で警察を撃退する夏樹(勝地涼)や西島(片桐仁)のおとり作戦は短いカットでしっかり笑いを取っていた。高森院長の意志を継いだ真壁(小手伸也)のキャラ変をはじめ、CDTメンバーが示し合わせたように各自の役割を果たす奇跡的な決まり具合は、ゆるみの極みのようなかけ合いを見続けてきただけに感慨深いものがあった。

■放送情報
『ドクターホワイト』
カンテレ・フジテレビ系にて、毎週月曜22:00〜放送
出演:浜辺美波、柄本佑、瀧本美織、岡崎紗絵、片桐仁、高橋努、高橋文哉、勝地涼、宮田俊哉、毎熊克哉、小手伸也、石坂浩二
原作:樹林伸『ドクター・ホワイト千里眼のカルテ』(角川文庫)、『ドクター・ホワイト神の診断』(角川文庫)
脚本:小峯裕之
演出:城宝秀則、河野圭太、北坊信一
音楽:福廣秀一朗
主題歌:Ado「心という名の不可解」作詞作編曲:まふまふ (ユニバーサル ミュージック)
プロデューサー:河西秀幸、小林宙
制作:カンテレ、共同テレビ
(c)カンテレ
公式サイト:https://www.ktv.jp/dr_white/
公式Twitter:@dr_white2022
公式Instagram:@dr_white2022

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