『ドクターホワイト』CDTに欠かせない存在? 片桐仁と勝地涼が担うコメディ要素
『ドクターホワイト』(カンテレ・フジテレビ系)が2月21日に第6話を迎えた。日本初の狂犬病治療に成功したことで、白夜(浜辺美波)たちCDTに対する周囲の目も変わってきた。良い顔をしなかったのが、外科部長の真壁(小手伸也)。自身の息がかかったJMAの藤島(安井順平)に命じて、メンバー間の分断を企てる。
最初は寄せ集めだった集団が、困難を乗り越えるたびに少しずつ結束力が生まれ、最高のチームに変わっていく。現在のCDTは、その軌道を着実に進んでいる。そこに仕掛けられた罠。「組織を壊すには、中から崩壊させるのが確実」。藤島のターゲットになったのは、夏樹(勝地涼)、仙道(高橋努)、そして白夜だった。狙い撃ちするように言葉巧みに3人に接近する藤島たち。夏樹には昔の同僚からアプローチし、脳神経外科医の仙道には、将来の外科部長の椅子をちらつかせる。白夜に対しては、藤島の自宅に招いて味方に引き入れる作戦だ。しかし、藤島家を訪れた白夜たちの目の前で、藤島の息子・誠(青木凰)が階段から落ちてしまう。
第6話で、誠の症状の原因になったのは、日本にはいないジュウサンボシゴケグモというクモ。地中海沿岸に生息し、外見はテントウムシに似ている。激しい筋肉痛や全身の中毒症状をともない、誤って狭心症と診断されることもある。誠もさかんに腹痛を訴えるが、JMAの医師たちも確定診断を下すことができない。CDTも足並みがそろわず、チームはバラバラになりかける。鍵を握ったのは、「テントウムシがいた」という誠の言葉だった。藤島の家を訪れた時、目にしたヨーロッパ製の家具。テントウムシにそっくりなジュウサンボシゴケグモに、誠はうっかり触れてしまったのだった。
ドラマの中の話と思うなかれ。日本でも特定外来生物のセアカゴケグモによる被害が全国的に報告されている。また、海を越えてやってきたウイルスの恐ろしさを、私たちは嫌になるほど見てきた。チーム分裂の危機というプレッシャーのかかる場面で、白夜たちは決死の行動で元凶となったクモを探し出し、診断を確定させることによって誠の命を救った。