『ドクターホワイト』CDTに欠かせない存在? 片桐仁と勝地涼が担うコメディ要素

『ドクターホワイト』片桐仁と勝地涼の存在感

ドクターホワイト

 緊迫した場面の多い『ドクターホワイト』で、将貴(柄本佑)と晴汝(岡崎紗絵)、白夜による狩岡家のシーンと並んでほっと一息つけるのがCDT内のやり取りだ。軽妙な掛け合いの数々は、主に本作のコメディ要素を担っている。なかでも、精神科医・西島を演じる片桐仁と、夏樹役の勝地涼はチームまたドラマにとって欠かせない存在である。いじられて逆ギレしつつも笑いに持って行く西島は、片桐の本職のお笑いが生かされているし、かたや、いじっていないのにクセを押し出してくる夏樹は、代名詞となった『あまちゃん』(NHK総合)の前髪クネ男を思わせる。笑いに落とし、場を作れる2人が本作に適度な緊張と弛緩をもたらしている。

ドクターホワイト

 ギャグ要素満載のCDTパートによって、白夜の秘密をめぐるストーリーのシリアスさがより一層際立ってくる。将貴の誕生日をきっかけにして、「次の誕生日までは生きられない」と意味深な言葉を口にする白夜は、これから起こることを知っているのではないかと思わせる。一方で、JMAを傘下に置くミレニアム通信の海江田(石橋凌)は、高森総合病院の乗っ取りに失敗した藤島に寛大な態度で応じるのだが、態度とは裏腹に何を考えているかわからない不気味さが漂う。これは推測だが、海江田は白夜と何らかのつながりがあるのではないだろうか。白夜の言葉の真意、また海江田が今後どのように物語に絡んでくるかは、次回以降の楽しみとしておこう。

■放送情報
『ドクターホワイト』
カンテレ・フジテレビ系にて、毎週月曜22:00〜放送
出演:浜辺美波、柄本佑、瀧本美織、岡崎紗絵、片桐仁、高橋努、高橋文哉、勝地涼、宮田俊哉、毎熊克哉、小手伸也、石坂浩二
原作:樹林伸『ドクター・ホワイト千里眼のカルテ』(角川文庫)、『ドクター・ホワイト神の診断』(角川文庫)
脚本:小峯裕之
演出:城宝秀則、河野圭太、北坊信一
音楽:福廣秀一朗
主題歌:Ado「心という名の不可解」作詞作編曲:まふまふ (ユニバーサル ミュージック)
プロデューサー:河西秀幸、小林宙
制作:カンテレ、共同テレビ
(c)カンテレ
公式サイト:https://www.ktv.jp/dr_white/
公式Twitter:@dr_white2022
公式Instagram:@dr_white2022

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