ジェーン・カンピオン監督、アカデミー賞にレディー・ガガがノミネートされてほしかった
第94回アカデミー賞のノミネーションが発表され、ジェーン・カンピオン監督による『パワー・オブ・ザ・ドッグ』が、作品賞、監督賞、主演男優賞、助演女優賞、助演男優賞など11部門12ノミネートで最多ノミネートを果たした。
同作は、主演男優賞にベネディクト・カンバーバッチ、 助演女優賞にキルスティン・ダンスト、助演男優賞にジェシー・プレモンスとコディ・スミット=マクフィーがノミネートされている。
カンピオンはノミネート発表に関して、「どうなるのだろうとずっとドキドキしていました」「(発表を受けて)私は涙を浮かべながら、『あぁ、なんて素晴らしいことなのでしょう』と思いました。一緒に素晴らしい仕事をしてくれた、同僚、(ノミネートされた)4人の俳優、そしてこの映画に携わるたくさんの人々に対して嬉しく思い、感動しています」と述べた。
カンピオンは以前にも、『ピアノ・レッスン』(1993年)で第66回アカデミー賞監督賞にノミネートされており、女性監督が監督賞に2度ノミネートされたのは初となる。
この快挙に関しカンピオンは、「このことは、女性が(さまざまな)壁に立ち向かっていることの、ひとつの証だと思います。虐待や差別について暴露し、ハリウッドの蓋を開けた勇敢な女性たちの功績だと思います。男女平等に対する考え方の大きな変化、積極的な意向があったのだと思います」と述べ、加えて「今日このように、12ものノミネートを獲得し、映画をつくることができたのも、彼女たちがいてくれたからだと思います」と述べた。
またカンピオンは、今年話題になったそのほかの作品や俳優について語った。『愛すべき夫妻の秘密』で主演女優賞にノミネートされたニコール・キッドマンと電話したばかりだという彼女は、「彼女が14歳の頃から知る仲です。本当に嬉しい。彼女はルーシー(ルシル・ボール)役で素晴らしい演技をしたと思います」と祝福。
さらにカンピオンは、「私が(ノミネートを獲得できず)残念に思った俳優の1人が、レディー・ガガ(『ハウス・オブ・グッチ』)です。彼女は並外れた存在だと思いました」とガガを称えた。また、「クリステン・スチュワートも、ノミネートされていて嬉しかったです。彼女は素晴らしかった。彼女の作品『スペンサー ダイアナの決意』、大好きな映画です」と述べた。
第94回アカデミー賞の授賞結果は、3月28日(日本時間)に発表される。
参照
Jane Campion Wanted Oscar Nominations for Both Lady Gaga and Kristen Stewart|The Hollywood Reporter
■配信情報
Netflix映画『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
Netflixにて独占配信中
監督:ジェーン・カンピオン
出演:ベネディクト・カンバーバッチ、キルステン・ダンスト、ジェシー・プレモンス、コディ・スミット=マクフィー
KIRSTY GRIFFIN/NETFLIX (c)2021 Cross City Films Limited/Courtesy of Netflix