『その年、私たちは』で注目 チェ・ウシクの演技を堪能する出演映画を一挙紹介

チェ・ウシク出演のおすすめ映画を一挙紹介

 Netflixで毎週配信されていた『その年、私たちは』が最終話を迎えた。本作は、チェ・ウシクとキム・ダミが、映画『The Witch/魔女』以来の共演を果たしたウェブ漫画原作のドラマだ。自分の主人公に自分がいない。そんな男女の成長を描いた物語なのだが、観ると誰かに感想を語りたくなるような不思議な魅力がある。演出、脚本、親近感のあるキャラクターなど、作品の良さを挙げだしたらきりがないのだが、本作で一際存在感を放っていたのが、主演のチェ・ウシクだと思う。本記事では、出演シーンの長さにかかわらず、観る側の心にしっかりと爪痕を残していく実力派俳優チェ・ウシク出演の韓国映画を紹介したい。

『狩りの時間』

狩りの時間 | 公式ティーザー予告編 | Netflix

 親友の頼みで、想像を絶する悪夢の主人公となる4人を描いた作品。監督は『BLEAK NIGHT 番人』のユン・ソンヒョン。本作は、すでに英語リメイク版の製作も報じられている。劇中では、荒廃した世界を舞台に、賭博場を襲い金儲けをしようとした4人が、殺し屋によって地の果てまで追い詰められていく様子をスリリングに描く。あまりの緊張感から、1分1秒が長く感じ、早くこの悪夢から醒めたいと願わずにはいられなくなるほど。イ・ジェフン×チェ・ウシク×アン・ジェホン×パク・ジョンミン×パク・ヘスという豪華キャスト陣の安定の演技も見逃せない。

 チェ・ウシクは、飄々とした4人組の1人を演じる。あまり弱さを見せず、友達想いで親想いの優しいキャラクターだ。首元にはタトゥーを刻み、無造作にくわえる煙草姿からは、妙な色気を感じてしまう。後半、死を間近に感じ、恐怖に押し潰されながらも、平常心を保とうとする彼の絶妙な演技に注目したい。

『パラサイト 半地下の家族』

『パラサイト 半地下の家族』(c)2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED

 半地下に住む4人家族が、激しい格差社会の中でどう生きるかを映し出した作品。言わずもがな、アカデミー賞に輝いたポン・ジュノ監督の映画だ。本作は、何を言ってもネタバレになってしまいそうなので、是非一度観てほしい。序盤から、とにかくテンポがよくコミカルな掛け合いにグイグイと引き込まれていく。そして、台詞やふとしたシーンに物語のヒントが隠されており、観終えた後にはつい考察したくなるような一作だと思う。

 チェ・ウシクがポン・ジュノ監督の作品に出演するのは『オクジャ/okja』に続き2度目。話は逸れるが、『オクジャ/okja』では、どこか気の抜けたトラック運転手として登場。短いシーンでありながらも、記憶にしっかりと刻まれる存在感は流石だ。『パラサイト』とキャストが被っている部分もあり、是非セットでの視聴をオススメしたい。

 『パラサイト』では、大学受験に失敗し続けた4人家族の長男を熱演。友人(パク・ソジュン) からの頼みで、とある家の家庭教師を引き受けるところから物語は動き出す。機転が利き、純粋で、どこか影のあるキャラクターを演じる彼の繊細な演技は、観終えた後も心にずしりと残る。

『ディヴァイン・フューリー/使者』

『ディヴァイン・フューリー/使者』(c)2019 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved.

 幼い頃に父を亡くした格闘家が、導かれるように神父と出会い、悪魔祓いをすることとなる物語。監督は『ミッドナイト・ランナー』のキム・ジュファン。主人公の格闘家(パク・ソジュン) は、自身の手に宿った不思議な力を駆使し、邪悪な存在と立ち向かっていく。残虐的なシーンがあり好みは分かれそうだが、肉体美とともに描かれる激しいアクションシーンは、瞬きを忘れてしまうほど。チェ・ウシクは、劇中でベテラン神父と行動をともにする気弱な神父を演じる。

 狂気的な役柄から、物腰柔らかくおどおどしたキャラクターまでしっかり演じ分けてしまうのが彼のすごいところ。本作では、メインキャラクターをサポートする役柄ではあるが......もし続編があるならば、次は彼が主演かも知れないと思う。ぜひ、エンドロールの最後までお楽しみいただきたい。

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