『その年、私たちは』で注目 チェ・ウシクの演技を堪能する出演映画を一挙紹介
『The Witch/魔女』
幼い頃、ある夫婦に拾われた特殊能力を持つ少女が、自身の出生の秘密に迫っていくSFサスペンス。主人公の少女をキム・ダミが演じており、『その年、私たちは』とはまた違ったケミが楽しめる作品でもある。緩急のつけ方が絶妙で、静かなシーンほど怖いものはない。監督は『楽園の夜』や『新しき世界』などのパク・フンジョン。
狂気的なチェ・ウシクといえば、迷わず紹介したくなる一作。劇中では、記憶を失った少女(キム・ダミ)の前に、突如現れる謎の男を演じている。力の抜けた目で、あまり瞬きをせず、ニヤリと笑う。その怪しさに、ゾクゾクするのだけれど、なぜかとてつもない色気を感じてしまう。加速していく後半には、ド迫力のアクションシーンも。ぜひ、彼の底知れない魅力を堪能してほしい。
『ときめきプリンセス婚活記』
干ばつを解消するために、婚礼を急ぐこととなった王女が、4人の婿候補を自分の目で確かめるために王宮を抜け出す様子を描いた物語。自らの正体を隠して、婿候補に近づきながら自分にとって本当に大切なものに気付き始めていくような作品。原題は「相性」を意味し、ほんの少しサスペンス要素も。展開速度が早めなため、サクサク観れてしまう一作だと思う。婿候補の1人として、チェ・ウシクは登場。これ以上はネタバレになってしまうため、詳しく書けないが……ぜひ彼の振れ幅に注目いただきたい。
『新感染 ファイナル・エクスプレス』
母親のいる釜山へ子どもを送り届けようと乗車した特別列車に、凶暴化したウィルスに蝕まれた人々が突然現れるパニック映画。監督は、『新感染半島ファイナル・ステージ』や『地獄が呼んでいる』のヨン・サンホ。生きるためには、噛みつかれることなく前へ進むのみ、という設定で、追い詰められた時に垣間見える人間のさがを生々しく描いているのが見どころの一つ。また、揺れ動いていくキャラクターたちの心情変化も見逃せない。
チェ・ウシクは、劇中で無愛想な野球少年を演じる。目の前の恐怖に怯えながらも、自分を奮い立たせていく過程は、特に彼の演技力が光るポイントだと思う。繊細な表情や大胆になっていく彼の行動に、最後まで目が離せない。
最終話を迎えた後も、日本のNetflix視聴ランキングで上位を獲得している『その年、私たちは』。その人気は、いまだ冷めやらない。現地韓国では、チョ・ジヌンとチェ・ウシク出演の映画『警官の血』の上映も始まったと報じられている。一層注目の的となった彼の今後の活躍が、楽しみで仕方がない。
■配信情報
『その年、私たちは』
Netflixにて独占配信中
(写真はSBS公式サイトより)