山田裕貴、志尊淳、瀬戸康史らの“帰る場所”　俳優集団D-BOYSが培った個性と存在感

瀬戸康史

　そういえば、“美男子”という言葉がぴったりの瀬戸康史も、『ルパンの娘』（フジテレビ系）では泥棒一家“Lの一族”との波乱に気持ちの良いくらい見事に巻き込まれ振り回される、少し情けない和馬役を好演していた。王子的ルックスながらも同性人気の高さを見せつけたのは連続テレビ小説『まんぷく』（NHK総合）での神部役だ。少し抜けている部分もあるが実直で責任感も強く、萬平（長谷川博己）が興した会社で従業員をまとめるリーダーとして奮闘する姿が好印象だった。男性ばかりが集う暑苦しくなりがちなシーンにあっても、そこに彼がフレームインすることで華になるのはもちろんのこと、一気に求心力も増す貴重な存在感を発揮していた。

志尊淳

　志尊淳も“子犬系年下男子”役が目立った時期もあったが、映画『さんかく窓の外側は夜』では岡田将生と、『極主夫道』（読売テレビ・日本テレビ系）では玉木宏と、さらに『探偵・由利麟太郎』（カンテレ・フジテレビ系）では吉川晃司とのバディものを見せてくれている。志尊の“打てば響く”瞬発力と、本人からも滲み出ている愛情深さも相まってか、彼が演じる役どころのみならずバディを組んだ相手側のキャラクターの愛らしさも引き出されるのが素敵だ。現在放送中の『ムチャブリ！ わたしが社長になるなんて』（日本テレビ系）では、主人公・雛子（高畑充希）に反発しながらも、なんだかんだ良いコンビネーションを見せる優秀な部下・大牙役を好演中だ。

　それぞれがそれぞれのフィールドで活躍しながらも、D-BOYSは各メンバーの飛躍後も“帰る場所”になっているのであろうことが、彼らのSNSからも垣間見られる。

　何やらこのD-BOYSの次世代ユニット発掘プロジェクト「D-BOYS SING」も立ち上がっているようで、歌・ダンスを中心とする男性ボーカル・ユニットのお披露目が楽しみだ。

■放送情報
『ムチャブリ！ わたしが社⻑になるなんて』
日本テレビ系にて、毎週水曜22:00〜23:00放送中
出演：高畑充希、志尊淳、松田翔太、夏帆、荒川良々、笠松将、山田真歩、忍成修吾、神保悟志、坪倉由幸（我が家）、片山友希、坂本慶介、松岡広大、優香
脚本：渡邉真子
演出：猪股隆一、狩山俊輔
音楽：河野伸
チーフプロデューサー：加藤正俊
プロデューサー：鈴木亜希乃、柳内久仁子（AX-ON）
制作協力：AX-ON
製作著作：日本テレビ
(c)日本テレビ
公式サイト：https://www.ntv.co.jp/muchaburi/
公式Twitter：@muchaburi_ntv