イ・ジヌク×クォン・ナラ『不可殺』は親子愛にフォーカス? 早くも気になる呪いの謎

イ・ジヌク『不可殺』は親子愛にフォーカス?

 何度も人間として転生し、2006年には双子の妹サンウン(ハン・ソジン)、母親、末っ子の妹の家族と暮らしていた双子の姉サンヨン(ハン・ソジン)として。双子といえども、サンヨンは前世のことを全て覚えているが、サンウンは何一つ記憶がない。プルガサルから逃れるために息を潜めるように暮らしていたサンヨンだが、瓜二つのサンウンがプルガサルに見つかってしまい追われることになる。最終的に子どもたちを守ろうとした母親とサンヨンは殺されてしまい、サンウンと末っ子の妹が生き残ってしまった。ここで気になる点は、サンヨンは母親の子ではないと言っていたが、サンウンとは前世でも繋がりのある関係だったということだ。そもそも“双子”として転生したのはただの偶然ではないように思われる。サンウンも人間に転生した鬼物の気配を感知できること、何よりサンヨンがプルガサルを殺す方法を見つけるように託したことがその理由だ。

 そして、母親とサンヨンを殺したのは本当にファルなのだろうか。顔がぼやけていたが、口元に血が付着しているのが見えた。人の血を吸わないとググと約束したファルは、その誓いを破るとは思えない。人間にはなったものの、ファルの業報(ファルに殺された鬼物たちの恨み)までを背負って転生し続けているせいで、以前にも人間に転生した鬼物の転生に殺されている。となれば、現世でもサンウンの命を狙っているのは、プルガサルだけでなく転生した鬼物たちもいるということだ。

 サンウンの他にも現世は警察官となって転生したグクが登場している。これから600年前にファルの周りにいた人物たちが転生した姿で現世に現れることだろう。恐らく転生したスルやアチャンも何らかの形でファルと出会うことになるはずだ。次回は新しい登場人物たちに注目していきたい。

■配信情報
『不可殺ー永遠を生きる者ー』
Netflixにて独占配信中(写真はtvNより)

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