『大怪獣のあとしまつ』オダギリジョー新カット公開 「新しい日本映画が見られるのでは」

オダギリジョーが語る『大怪獣のあとしまつ』

 2022年2月4日に全国公開される、Hey! Say! JUMPの山田涼介主演映画『大怪獣のあとしまつ』より、オダギリジョーの撮影秘話と場面写真が公開された。

 本作は、人類を恐怖に陥れた巨大怪獣が、ある日突然大きな光に包まれて死んでしまうところから始まり、この巨大な死体を、誰が、どうやって、処理するのかが描かれる。主演の山田は、巨大怪獣の死体の“あとしまつ”を命じられた特務隊員の帯刀アラタを演じ、環境大臣秘書で、かつて特務隊としてアラタの同僚だった雨音ユキノを土屋太鳳が演じる。

 オダギリ演じるブルースは、アラタから大怪獣の死体処理への協力を要請され、極秘ミッションに参加する元特務隊隊員という役どころに。監督・脚本を務めるのは三木聡。オダギリと三木監督は、ドラマ『時効警察』シリーズ(テレビ朝日系)以来の付き合いで、映画では『転々』以来15年ぶりのタッグとなる。

 実は、早い段階で本作の企画について監督から聞いていたというオダギリは、「また面白いところに目をつけているなと率直に思いました(笑)。その部分(怪獣の死後の物語)は誰も深く掘ってはいなかったので、初めて聞いたときは、どんな事になるのかすごいワクワクしました(笑)」と話す。また、三木監督はブルースというキャラクターについて「ドレッドヘアーというのは決まっていたのですが、細かいところはオダギリくんからもご提案いただきました」とイメージを一緒に作り上げたことを語った。

 さらに、ブルースが着用している青いヘルメットは、アメリカの消防隊のヘルメットで、監督自ら「ヤフオク!」で購入したというエピソードを披露。裏設定として「顔やヘルメットに傷をつけて、特務隊時代に何らかの事故があったという過去が見えるようにした」という細部へのこだわりも明かした。

 そして、三木監督はオダギリについて「あの格好が似合うのはオダギリくんだけじゃないかなぁ。あれをひとつの人物として演じることが出来るポテンシャルを持っている俳優って、なかなかいないだろうなと思う」と絶賛。

 これに対し、オダギリも「かれこれ20年近く三木監督の仕事を見てきましたが、特撮系の作品は、ほんとに時間と予算がかかるので、今まで以上に大きな挑戦だなと思いましたし、同時に心から応援したい気持ちでした。三木さんの世界観は、日常に潜む小さな不条理や、社会が生むねじれのような、小さなリアリティを重ねていく世界観だと思うんです。今回は今までになく大きなスケールで、それをやろうとしている。三木さんにとっても、これは大きな勝負だろうと思います。でも現場では、毎日本当に楽しそうに撮影されていたので、出来上がりが楽しみですし、新しい日本映画が見られるのではないかと期待しています」と、本作を手がける監督への思いを語った。

 あわせて公開された場面写真では、ミッションに挑もうとするオダギリ演じるブルースの姿が捉えられている。

■公開情報
 『大怪獣のあとしまつ』
2022年2月4日(金)全国ロードショー
監督・脚本:三木聡
出演:山田涼介、土屋太鳳、濱田岳、眞島秀和、ふせえり、六角精児、矢柴俊博、有薗芳記、SUMIRE、笠兼三、MEGUMI、岩松了、田中要次、銀粉蝶、嶋田久作、笹野高史、オダギリジョー、西田敏行
怪獣造形:若狭新一
企画・配給:松竹、東映
製作:『大怪獣のあとしまつ』製作委員会
(c)2022「大怪獣のあとしまつ」製作委員会
公式サイト:https://www.daikaijyu-atoshimatsu.jp/
公式Twitter:@daikaijyu_movie
公式Instagram:@daikaijyu_movie

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「ニュース」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる