オダギリジョー、まさかの“宇宙人”で『カムカム』登場　るいの妄想も第2幕の見どころに

　ほとんどのオンエアでタイトルバックが先に来る『カムカムエヴリバディ』（NHK総合）の場合、出演者クレジットによってその先の展開がなんとなく読めてしまう時がある。第40回でも、「雉真安子（回想）上白石萌音」という名前に、るい（深津絵里）が回想する場面はあそこしかないよな……と思いを巡らせていたところに、「宇宙人　オダギリジョー」という名前が表示され、「アルデバラン」が終わりを迎えた。

　『オリバーな犬、（Gosh!!）このヤロウ』（NHK総合）では警察犬を演じていたオダギリジョーだし、宇宙人もなくはないかと思ったが、『カムカムエヴリバディ』は100作以上続く連続テレビ小説、朝ドラだ。るいが竹村クリーニング店の平助（村田雄浩）、和子（濱田マリ）夫妻にお世話になる様子を微笑ましく観ていたら、放送開始から12分という終盤のタイミングでオダギリジョーが初登場。「宇宙人」という役名は、その得体の知れなさからるいが勝手に命名したあだ名だ。

　クリーニングの受付を任されることになったるいは、和子の見よう見まねでそのお客さんの洗濯物から職業や生活の背景を想像するようになる。初めて来店したお客さんでもシミの位置から的確にその状況を考察する和子に対して、るいは無邪気な妄想といったところ。岡山でのアルバイトの経験はあるとはいえ、そうした愛らしい姿もなんとなく仕事初日という雰囲気が漂っている。

　そんな折にやってくるのが、オダギリジョー演じる宇宙人とあだ名を付けられる男性客だ。和子は銀行に行っているため、不在。仕事初日に店番を任せるか？　という疑問もよぎるが、るいにとって初の接客が彼ということになる。旅用のバックパック、もしくはランドリーバスケットのような入れ物から、カウンターに乗り切らないほどの洗濯物をドサドサと乱雑に出す男。るいの第一印象は「何じゃあ、この人？」だ。