泉澤祐希、篤二の切なさを体現 藤野涼子との共演で『青天を衝け』が『ひよっこ』色に
一方で、晩年へと突入した栄一から発せられるのは世代交代を思わせるセリフ。「この先はいよいよ、我らの次の世代が気張ってゆく世となりましょう」と栄一は慶喜(草なぎ剛)へと告げる。多くの事業を通じて合本の精神を広めてきた栄一だったが、最後の望みにあったのが慶喜の考え、偉業を伝記として後世に残すことだった。
「話すことは何もない」と慶喜は断るが、栄一が諦めることはなかった。乳がんで美賀君(川栄李奈)を亡くした慶喜は、静岡の駿府からおよそ30年ぶりに東京に戻ってきた。巣鴨の邸宅には栄一に兼子(大島優子)、篤二夫妻の姿。穏やかな笑顔を見せる慶喜と栄一に、篤二は再び緊張した面持ちを浮かべていた。
残すところ3回。第39回「栄一と戦争」では、日露戦争が勃発する最中、栄一が倒れてしまう。「生きてくれたら、自分のことは何でも話す」と栄一に語りかける慶喜。栄一は慶喜の伝記の編纂を始める。
■放送情報
大河ドラマ『青天を衝け』
NHK総合にて、毎週日曜20:00~放送
BSプレミアムにて、毎週日曜18:00~放送
BS4Kにて、毎週日曜9:00~放送
出演:吉沢亮、小林薫、和久井映見、村川絵梨、藤野涼子、高良健吾、成海璃子、田辺誠一、満島真之介、岡田健史、橋本愛、平泉成、朝加真由美、竹中直人、渡辺いっけい、津田寛治、草なぎ剛、堤真一、木村佳乃、平田満、玉木宏ほか
作:大森美香
制作統括:菓子浩、福岡利武
演出:黒崎博、村橋直樹、渡辺哲也、田中健二
音楽:佐藤直紀
プロデューサー:板垣麻衣子
広報プロデューサー:藤原敬久
写真提供=NHK