『青天を衝け』吉沢亮の娘役に抜擢の小野莉奈、作品に新風吹かす? 漂うブレイクの予感

 NHK大河ドラマ『青天を衝け』で、主人公・渋沢栄一(吉沢亮)の“娘役”に抜擢された小野莉奈。まだデビューから月日浅く、今作でどのようにその演技力を発揮するのか注目が集まる。そこでこれまでの演技を振り返りながら、『青天を衝け』に期待を寄せてみたい。

小野莉奈

 ネクストブレイクの呼び声が高い女優・小野莉奈は、高校2年生の時に現事務所のフラームのオーディションに合格し、2017年8月に放送された木曜ドラマ『セシルのもくろみ』(フジテレビ系)のスピオンフドラマ『セシルボーイズ』で女優デビューを果たす。

 デビューして間もなく話題となったのが、LINEのクリスマス動画ムービー『【告白ムービー】好きなんて言えるわけない。』で演じた、片思いしている相手にクリスマスに一緒に過ごしたい願う主人公の女子高生・夏菜子役。好きな人にクリスマスの予定をLINEで聞くと「彼女ができてw」という返信がくる。それに対する返信メッセージをどうするかを、書いては消してを繰り返すという内容で、等身大の女子高生の感情の揺らぎを自然に演じ、特に最後の告白寸前の表情は思わず頑張れと言いたくなるほど、気持ちが伝わる演技に注目が集まった。

 なんといっても、彼女がブレイクするきっかけとなったのが、民放連続ドラマ初レギュラー出演した『中学聖日記』(TBS系)だろう。有村架純演じる担任教師・末永聖と岡田健史演じる男子生徒・黒岩晶の禁断の愛を描いた物語で、小野演じる岩崎るなは聖の生徒であり、黒岩が好きで聖に対し一方的に敵視するというライバル関係の役。とはいえ、黒岩はとにかく聖に一途であり、花火大会で強引に黒岩にキスをしても、聖を見つけた黒岩はそれを無視して追いかけて行ってしまうという、切なく心苦しい役を演じた。

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