草なぎ剛、徳川慶喜役は人生のターニングポイントに 『青天を衝け』吉沢亮との共闘を語る

草なぎ剛、『青天を衝け』インタビュー

 大河ドラマ『青天を衝け』(NHK総合)も残すところ5回。最終局面に入った本作の中で、主人公・栄一(吉沢亮)と並び立つもう1人の存在として、その後の人生が気になるのが、草なぎ剛が演じる徳川慶喜だ。江戸幕府最後の将軍となった慶喜が、大政奉還後どのような思いで余生を過ごしていたのか。最終局面の見どころとなる栄一と慶喜の対峙シーンの裏側、本作出演への思いを草なぎ剛に聞いた(編集部)

集中を切らさずにお芝居ができた

ーー慶喜という役を演じ終えて、今の心境はいかがですか?

草なぎ剛(以下、草なぎ):ほっとして次のステップに進めるのかなと思ったら、終わってからじわじわ寂しくなってきましたね。今はもう切り替えたんですけど、2、3日はそう思ってました。自分の中で集中を切らさずにお芝居ができたことが大きな自信です。僕にとっては久しぶりのドラマだったので、人生のターニングポイントになっている感覚はありますね。

ーーラストスパートでの慶喜の見どころを教えてください。

草なぎ:慶喜が将軍を退いてからの栄一との友情、そこに見え隠れする男の哀愁というか枯れていく感じですかね。枯れていく哀愁の中に慶喜は栄一と過ごした輝かしい日々を感じているんだと思います。

ーー将軍を退いてからは静岡の駿府で妻の美賀子と余生を過ごします。演じる川栄李奈さんとの芝居を振り返ってみていかがでしたか?

草なぎ:川栄さんがとても優しい眼差しでお芝居をされるので、目の前のカメラとかスタッフを気にせずに2人の世界に誘ってくれました。川栄さんの包容力と芝居に毎回吸い込まれるようにぽわーんとしちゃって。すごい素敵でした。慶喜もどこか癒されているところがあったんでしょうね。慶喜にとってたくさんの家族はかけがえのないものだったんだと思います。

ーー慶喜と栄一の厚い信頼関係は終生に渡って続いていきます。草なぎさんは2人をどのように見ていますか?

草なぎ:実際は年齢も2つくらいしか違わない同世代なんですよね。そばにいてほしい運命共同体のような。自分の人生を全うする上で、なくてはならない人だったんだと思いました。

ーー慶喜が栄一に対して新政府へと出仕を促すのは思いを託したところがあったのでしょうか?

草なぎ:そうなんでしょうね。とても信頼を置いていないとそんな大役を任せるとは思えないので。出会った時から栄一にはどこか感じるものがあって、自分の思いを栄一に託したっていうのはあるのかもしれませんね。

ーー草なぎさん自身は、栄一を演じる吉沢亮さんをどのように思っていますか?

草なぎ:自分は慶喜で、亮くんは栄一を楽しんできた同志として、最後は何か役を超えたもので亮くんと仕事ができたと思っていますね。長く一緒に撮影をしているので、2人の空気感ができあがったというか。生き残って同じ時代を歩いていく感じがして、言葉も交わさず2人の空気感ができているのが嬉しかったですね。亮くんの役って大変だと思うんですよ。毎回出ててセリフの量もめちゃくちゃあってどうなってるんだろうと思って。1年間ずっと台本を手放さずに彼はやっていたんだなと思っています。彼の努力、本番の瞬発力とかそういうのを目の当たりにすると、すごい刺激を受けてお芝居ってもっと可能性があるんだなって、僕にとっても活力になりました。自分の次のステップにも亮くんが持っていってくれたところもあったので、亮くんといれたことが楽しかったですね。



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