『恋です!』ユキコと森生の関係に波乱の予感 小関裕太演じる恋敵の魔性っぷり

『恋です!』小関裕太の魔性っぷりに翻弄

 クリスマスにトラウマを抱える森生(杉野遥亮)は、ツリーを見ても幸せを感じたことがなかった。ケーキにも興味がないし、骨のついた鶏を食べるのは面倒だ。そう思ってきた彼の心は、ユキコ(杉咲花)と出会ったことで変わり始めた。綺麗な景色や、美味しそうな食べ物を見た時に、「一緒に楽しみたいな」と思い浮かべる存在ができたからだ。

 同じくユキコも、森生に恋をしたことで強くなれた。今でこそ、アルバイトまでこなしている彼女だが、1人でバスに乗ったり、洋服店に行くことも億劫に感じていた時期もあった。森生がいつも、「ユキコさんなら、大丈夫です」と笑ってくれるから、ユキコは自信を持てるようになったのだろう。

 2人を見ていると、恋をすることの素晴らしさを感じる。どんなに高い目標だとしても、好きな人からの「大丈夫」の一言があれば、何だってできるような気がする。だが、人を強くさせるのが恋ならば、弱くするのもまた、恋なのだ。

 『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』(日本テレビ系/以下『恋です!』)第8話では、ユキコの初恋の相手・緋山(小関裕太)が現れた。緋山はかつて、自転車に轢かれそうになったユキコを、身を挺して守った“ヒーロー”でもある。そんな相手と、ユキコが運命的な再会を果たしていたら……。森生が不安になるのも、無理はないだろう。

 緋山は、障害を抱える人の就職を支援するベンチャー企業で働いていることもあり、ユキコへの接し方もスマートだ。誘導も上手で、困っているときのフォローもサッとできる。そんな彼の存在が、森生の心を弱くしていく。緋山といた方が、ユキコは幸せなのではないか? 自分も、もっと役に立ちたいーー。だが、ユキコが求めているのは、役に立つ存在ではない。緋山が運転する温かい車よりも、「寒いね」と言いながらギュッと手を繋ぐ。そんな森生との帰り道を、“幸せ”だと感じているはずなのに。

 しかし緋山は、森生に「僕がユキコを幸せにしたい」と宣戦布告する。顔の傷まで指摘して、「ユキコは“普通”の人を選んだ方がいい」とまで言う始末。ユキコと森生、2人で作り上げてきた“普通”に、第三者が介入しようとしている。次週放送の第9話の予告でも、緋山がユキコを抱きしめる描写が。彼の存在は、今後も波乱を呼びそうだ。

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