杉咲花、恋愛は“敬意と思いやり” 久々のラブコメディ『恋です!』も「嘘のない感情で」

杉咲花、恋愛は「敬意と思いやりが大切」

 ドラマ『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』が毎週水曜22時より日本テレビ系で放送中だ。うおやまによる漫画『ヤンキー君と白杖ガール』(KADOKAWA)をドラマ化した本作は、勝ち気だけど恋には臆病な盲学校の女の子と、喧嘩上等だけど根は純粋なヤンキーの2人が繰り広げる、新世代ラブコメディー。光と色がぼんやりわかる程度の弱視の盲学校生ユキコ(杉咲花)と、喧嘩っ早いけど純粋な不良少年の森生(杉野遥亮)。運命の出会いをした2人がお互いのことを理解し、惹かれ合っていく。

 リアルサウンド映画部では、連続テレビ小説『おちょやん』(NHK総合)以来、初のドラマ出演となった杉咲花にインタビュー。弱視であるユキコを演じる上で密かに行っていた練習、恋愛関係ならではの難しさ、今後の目標まで語ってもらった。

「自分自身も学びを深めていきたい」

ーー『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』(TBS系)以来のラブコメディ作品での演技となります。

杉咲花(以下、杉咲):楽しさと難しさの両方を感じながらやっています。テンポよくスト-リーが進んでいくなかで、どれだけ嘘のない感情で演じられるかを最後まで意識していけたらいいなと思っています。

ーー森生とユキコの恋愛模様をどう見ていますか?

杉咲:お互いの距離が縮まっていく様子や、キュンとさせられるようなシーンがすごく自然体に描かれているんです。例えば、ストレートに「会いたかった」と伝えたり、初めてのデートで腕を掴んだり。そんなささやかな愛おしさを感じられるような描写が多いからこそ、二人の恋愛を応援したくなってしまうのかなと思います。

ーー杉咲さんにとって、恋愛関係ならではと思うことはありますか?

杉咲:相手に対して甘えが出てきてしまって、「自分ってこんな人だったの!」と気づかされるような瞬間ってあると思うんです。仕事仲間や家族、友達との関係でも大切なことだと思いますが、相手に敬意を払うことと、思いやりを抱くことは、恋愛においても大切なのかなと思います。

ーー原作がある本作において、ユキコを演じる上で気をつけていることはありますか?

杉咲:黒川と出会ってから、たくさんの変化をしていくユキコを最後まで丁寧に演じていけたらいいなという思いが一番にあります。そして、弱視という視覚障害についての知識を作品を通して皆さまにお伝えしていけるように、自分自身も学びを深めていきたいと思っています。

ーー実際の演技にも反映されていると。

杉咲:白杖を持つ練習をしたり、実際に視覚障害を持たれている方に日常生活を送る上で困ったことを伺ったりしました。あと、クリアファイルを2枚重ねると弱視であるユキコの視界に近づけるというお話を伺ったので、クリアファイルをフレームに貼り付けた眼鏡をリハーサルのときにかけて動いたりもしています。

ーーそうした弱視の方々の世界を疑似体験してみて、初めて気づいたことはありますか?

杉咲:眼鏡をかけて、白杖を使って外を歩いてみたこともあったのですが、音や感覚を頼りに歩くことの怖さだったり、点字ブロックや音が鳴る信号がない場所もまだまだいっぱいあるんだといった気づきがたくさんありました。

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