小関裕太、なぜ“小悪魔系男子”にハマる? 人畜無害感と妖艶さの巧みな切り替え

小関裕太、なぜ“小悪魔系男子”にハマる?

 ドラマParavi『来世ではちゃんとします2』(以下、『来世ちゃん2』/テレビ東京ほか)が9月29日に最終回を迎える。本作はいつまちゃんによる同名漫画を原作とした、性や生き方をこじらせたイマドキ男女の赤裸々ラブエロコメディ。

 どこか心にグサッと刺さるリアルなストーリーが共感を呼んでいる本作だが、2020年1月期に放送された前作よりもシーズン2はさらに切なさを増している。特に既視感がありすぎて多くの視聴者が「もうやめて……!」と頭を抱えたのは、松田(小関裕太)と亜子(小島藤子)のラブストーリーだろう。

 松田は主人公・桃江(内田理央)が務めるCG制作会社「スタジオデルタ」の同僚の一人。悪気なく手を出した女の子たちを、漏れなくメンヘラ化させる魔性のタラシだ。セフレの亜子はそんな松田にうっかりハマり、依存して病んでしまう。シーズン2ではついに亜子の愛が暴走してしまい、松田を監禁状態に。別れの日を決め恋人同士のように過ごす2人の姿は切なくもあったが、何より1人の女の子をそこまで追い詰めるほどの魅力を持つ、松田を演じた小関のハマりっぷりがすごい。

 近年、ヒロインの心を掻き乱す男役に抜擢されることが多い小関。『来世ちゃん2』以外にも、今期は『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』(日本テレビ系)の第5話にもゲスト出演。恋愛経験ゼロだった主人公・川合(永野芽郁)の恋心をいとも容易く射止める、爽やか消防士を演じた。しかし、彼のSNSには都会的な女の子たちとの写真がずらり。2人の恋はそれ以上発展することなく、出演もその1話だけだったが、素なのか計算なのか分からないモテ男ぶりで強烈なインパクトを残した。

 さらに過去作を振り返ってみると、2021年4月期に放送された王道ラブコメディ『ラブコメの掟~こじらせ女子と年下男子~』(テレビ東京系)では容姿端麗で仕事も優秀なパーフェクトウーマンだが、実は超恋愛初心者なヒロイン・九条(栗山千明)の相手役に。小関が演じた子犬系年下男子・真宮は、九条に恋愛指南を依頼する役どころ。下手に出ながらもしっかりと恋の手綱を握り、少女漫画のようなシチュエーションで視聴者を惑わした。また『知ってるワイフ』(フジテレビ系)で、過去に戻った主人公の妻・沙也佳(瀧本美織)に猛アタックをかける小悪魔系男子・上原を演じたことも記憶に新しい。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アクター分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる