嵐、ソロになっても絶えない話題 映画&ドラマシーンでも存在感

話題が尽きない探偵役を好演した櫻井翔

 『ネメシス』(日本テレビ系)での好演が際立った櫻井。広瀬すず演じる天才助手・美神アンナと、櫻井演じるポンコツ探偵・風真尚希の凸凹バディが、探偵事務所ネメシスに舞い込む難事件を次々と解決していくミステリー。初回から随所に伏線がちりばめられており、ストーリーが進んでいくたびに録画した初回から見直すという視聴者も多く大きな話題となった。最終回では全ての伏線を見事に回収した展開が心地よい作品であったように思う。櫻井をはじめほかのキャストも台本が先々まで進んでいた形で撮影をスタートさせ、逆算しながら全員で芝居を積み上げていったと語っている。最終話ではまた次の一歩を感じさせる趣向を凝らしたラストとなっていることからも続編や映画化を望む声が挙がっている。レギュラー番組以外にもスポーツ、選挙など自身のライフワークともいえるキャスターとしての仕事と並行しつつ、新たなチャレンジに期待は高まる。

俳優として次のフェーズへ向かう相葉雅紀

 現在放送中の主演ドラマ『和田家の男たち』(テレビ朝日系)が好調な相葉。テレビ朝日ナイトドラマ枠で3年ぶりに主演に挑むということもあり、放送前から注目を集めていた。今作は親子三世代でマスコミ一家の和田家を中心に展開される、男だらけのホームドラマ。父・秀平(佐々木蔵之介)はテレビ局、祖父・寛(段田安則)は新聞社の元社長、相葉が演じる息子・優はネットニュースメディアの記者という役どころだ。

 これまで相葉は金曜ナイトドラマ枠で様々な役を演じてきた。『マイガール』の笠間正宗役は突然小さな女の子と一緒に暮らすことになった若いカメラマン役を熱演。毎回“マサムネくん”の優しさに多くの視聴者が心を打たれた。また『バーテンダー』の佐々倉溜役では美しいカクテル作りの所作も披露。『僕とシッポと神楽坂』の高円寺達也役、通称“コオ先生”は放送の度に温かい気持ちで包まれるような作品であった。

 本作の2話で相葉のキスシーンが放送されると、SNSには悲鳴に近い投稿が溢れた。相葉は恋愛に臆病で慎重派の主人公“優”が突然のキスで動揺する様子を視線の動きだけで見事に演じて見せた。相葉の演技について「安定感」「優しさ」を挙げる人は多いが、実は非常にセクシーな部分も併せ持っているように思う。『貴族探偵』(フジテレビ系)で演じた“御前”では相葉の明るさだけでない大人のウエットな表情も見ることができる。今作でも、母親の死にまつわるシリアスな場面では繊細な演技とクールな表情を見ることができ、相葉もまた俳優として次のフェーズを迎えているのではないだろうか。

 グループとしての活動を休止している中にあって、個々の映画やドラマなど作品を通じてファンに寄り添い、俳優としても研鑽を積む嵐メンバーたち。大人の俳優としての成長を見守っていきたい。

※記事初出時、本文に誤りがありました。以下訂正の上、お詫び申し上げます(2021年11月11日14:37)
誤:二宮はゲーム三昧で爪に捨てられたダメ男・春日井健を演じる。
正:二宮はゲーム三昧で妻に捨てられたダメ男・春日井健を演じる。

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