『マイネーム:偽りと復讐』『わかっていても』で話題 今観たいハン・ソヒ出演作4選

今観たいおすすめのハン・ソヒ出演作4選

『夫婦の世界』(2020年)

【PV】アジアドラマ『夫婦の世界』 (TSUTAYA DISCAS)

 一本の髪の毛によって狂い始める夫婦を描いたドロ沼サスペンス。ケーブルテレビドラマ史上最高視聴率を記録したといわれる話題作だ。原作は、イギリスのドラマ『女医フォスター夫の情事、私の決断』。劇中では、夫の浮気に気付いた妻が、自分の人生から彼だけを排除しようと戦略的に動く姿を生々しく描いていく。これ以上最悪な展開は観るに耐えない、と思う時ほど容赦なくそれ以上の展開を突きつけてくるのが、見どころの一つ。あまりの緊張感と作品の完成度の高さに、1話ごとに全体力を使い果たしてヘトヘトになってしまうほどだ。さらに、長年連れ添ったことで生まれる夫婦間のリアルな執着心や、絡み合った情の描き方、キャスト全員が主役に見える怪演っぷりも注目したい。

 男性の浮気について焦点を当てるというよりは、離婚後の世界をより深く描く点が斬新な本作品。何を言ってもネタバレになりそうなため、是非一度観てみてほしい。

 夫テオの浮気相手ヨ・ダギョンを演じるのが、ハン・ソヒだ。立派な家柄の娘として大切に育てられたダギョンは、優柔不断なテオの子どもを身ごもり、親に打ち明けることも出来ずに1人葛藤する。そして、誰にも頼ることができない状況に追い込まれていくのである。一線を超えてしまった難しい役柄だが、ここでも彼女の演技力が光る。今まで親に守られてきた彼女が、自ら親になったことで、子を守るために強い意思を持ち始めるのだ。疑心暗鬼になりながらも自分の意思で選択を重ねていく姿は、劇中で一際存在感を放っている。本作品は、ハン・ソヒの人気にさらなる火をつけたきっかけとなったと思う。

『100日の郎君様』(2018年)

本編シーンより一部チラ見せ!尻にしかれっぱなし!【新婚生活編】

 記憶喪失によって100日間だけ庶民として生きることになった世子と、正体を隠して生きる女性の偽装結婚から始まる物語。世子がなぜ記憶を失ったのかを明らかにしながら、二人の甘く切ない恋愛を描いていくような史劇だ。高貴な振る舞いが身体に残ったまま、やることなすこと叱られる世子のコミカルな演技が見どころの一つ。さらに、権力争いに巻き込まれていく2人の展開からも終始目が離せない。

 ハン・ソヒは、世子の正妻キム・ソへを演じる。世子と政略結婚するも、とある理由によって冷たくされ続けてしまう設定だ。しかし、ソへが、“世子の子ども”を身ごもったことから、物語は複雑に動き始める。一見とても気が強そうなキャラクターに見えるが、常に孤独を背負い、容赦のない父親に苦しむ姿が印象的だ。本心を言葉に出せない状況に追い込まれていく役柄だからこそ、彼女の切なげでどこか鋭い眼差しが記憶に残る作品だと思う。

■配信情報
『マイネーム:偽りと復讐』
Netflixにて全話独占配信中

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