『ドクターX』エリート医師役で見せた驚愕の素顔 要潤、熱血隊長からスーパードクターへ

要潤が『ドクターX』で見せた魅力

 そして朝ドラとしては16年ぶりとなるNHK朝の連続小説『まんぷく』(2018年)では主人公・福子(安藤サクラ)の義兄である売れない画家の忠彦を好演。出征した忠彦は目を負傷し、復員後は画風・色使いともに新たなスタイルを確立していくのだが、戦争体験が彼の人格に及ぼした変化を要は繊細な演技で表現。その一方で主演作『悪魔の弁護人・御子柴礼司 〜贖罪の奏鳴曲〜』(2019年・フジテレビ系)では、勝つためには手段を選ばない悪辣弁護士・御子柴礼司役を冷酷に演じ、内に潜んだ苦悩を際立たせるなど役者として新たな一面も見せつけた。

 そんな要が、米倉涼子が主人公の大門美知子に扮する『ドクターX~外科医・大門未知子~』では、「東帝大学病院」の新たな一員として招かれるアメリカ仕込みのスーパードクター・興梠広を演じている。

 束縛や群れることを嫌い、専門医のライセンスと経験を武器に、権威に抗う天才外科医の美知子。100年に一度のパンデミックによって感染症対策を専門とする蜂須賀隆太郎(野村萬斎)率いる内科が牛耳ることになった「東帝大学病院」に舞い戻った美知子は、蜂須賀が招聘した “ホワイト・ジャック”との異名を持つ外科医・興梠と対峙することに。

 第2話で初登場した興梠はさっそく美知子と火花を散らすが、要演じる自信たっぷりのエリート医師が垣間見せた驚愕の素顔に度肝を抜かれた人も多いはず。現在第3回まで放送され、さらに熾烈な覇権争いが予想される内科と外科、ひいては美知子と興梠の関係はどうなっていくのか? 今後の展開と、初回から強烈な印象を残した要潤のこれからを楽しみにしよう。

■放送情報
『ドクターX~外科医・大門未知子~』
テレビ朝日系にて、毎週木曜21:00~21:54放送
出演:米倉涼子、内田有紀、遠藤憲一、勝村政信、鈴木浩介、岸部一徳、西田敏行、野村萬斎
脚本:中園ミホほか
音楽:沢田完
エグゼクティブプロデューサー:内山聖子(テレビ朝日)
プロデューサー:大江達樹(テレビ朝日)、峰島あゆみ(テレビ朝日)、霜田一寿(ザ・ワークス)、大垣一穂(ザ・ワークス)
演出:田村直己(テレビ朝日)、山田勇人
制作協力:ザ・ワークス
制作著作:テレビ朝日
(c)テレビ朝日

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