『おかえりモネ』菅波の「19対5か」に隠された亮への嫉妬心 “ラスト”には上白石萌音も

『おかえりモネ』菅波から亮への嫉妬心

 『おかえりモネ』(NHK総合)第23週のタイトルは「大人たちの決着」。耕治(内野聖陽)が龍己(藤竜也)の永浦水産を継ぐことを決めた覚悟の「簡単じゃない。だから、やるんだよ」、新次(浅野忠信)が美波(坂井真紀)の死と向き合い言葉をかけた「ありがとう。さようなら」。それぞれの大人たちの決着が描かれる中、もう一人決意を示そうと東京から気仙沼に向かう人物がいた。

 第115話では、菅波(坂口健太郎)がついに気仙沼へやってくる。百音(清原果耶)と菅波が実際に会うのは第95話以来、物語の中では約3カ月ぶり。2人の仕事が落ち着くまで結婚は保留と決めたものの、両親への挨拶はしなければと百音も菅波も自覚していた。百音は「登米にいる間に一度一緒にこっちに来ればよかったよね。いずれちゃんとします」と家族の前で宣言もしている。

 菅波が、コミュニティFMのある海のまち市民プラザに着いのは4時。予定よりも3時間も早い。1秒でも早く百音の待つ場所へ行きたかった気持ちが伝わって来る。

 そんな久しぶりの再会の場に一緒に待っていたのが、百音に低気圧の際の航行記録を話していた亮。以前、汐見湯でばったり出くわしたことのある2人。「どうも」と冷静を装う菅波だったが、どうしても嫉妬心が滲み出てしまう。

「19対5か……圧倒的に分が悪いな」

 その言葉の真意を百音も亮も理解できぬまま、さらに説明もないまま第115回は終わりを告げる。『おかえりモネ』はセリフの解釈の仕方についてじっくりと考えるドラマでもあるが、この「19対5」については少々ひらめきも必要だったりする。

 その答えは、百音と過ごしてきた年数。現在、百音は24歳。気仙沼で過ごした19歳までは亮、そこから登米、東京で過ごした5年間が菅波というわけだ。百音がラジオブースに向かい、2人きりになる菅波と亮。気まずい空気に耐えかね、亮が「19対5って……」と質問するが、返答できるわけがなく菅波は苦笑いを浮かべるだけだった。年数だけでは量れないそれぞれの思いがあることは菅波も理解しているが、百音が約束を忘れてまで亮のもとに向かう大切な人であることも知っている。だからこその、ただの幼なじみとしては見ることができない、ライバルとしての嫉妬心なのであろう。



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