吉高由里子×松下洸平×井浦新、撮影現場で感じる“愛情” 『最愛』は“心”で演じる

吉高由里子×松下洸平×井浦新が語る『最愛』

この3人じゃないとできないことを、この作品に刻んでいきたい

――3人がそれぞれどのような印象をお持ちだったのかお聞きしたいです。

吉高:去年、松下さんとご一緒させていただいたときは、3日間ぐらいの短い期間ですぐ終わってしまって。「もっとちゃんと絡めるとよかったのにな」と思っていたので、こんなにすぐに共演できるのは大変うれしく思っています。梨央と大輝の関係性が周りの人を惹きつけるものになったらいいなと思っていますが、東京に来てからの梨央がすごく感じが悪いですよね。ツンケンしているなと。「大輝ごめんなぁ」って言いながらやってます(笑)。新さんとは今回で3度目の共演になりますが、10代、20代と見てもらって、これから30代も見ていてほしいし、40代も、50代も、60代もなんなら見ててほしいなと思っています(笑)。私の変わらないところも、変わったところも見て、知ってくれていると思うし、やっぱりいてくれると安心するというか。心強くて、加瀬と梨央の関係性のようにも感じます。

松下:吉高さんと共演したドラマは、割とライトなラブコメだったので、現場もすごく明るかったんです。だから今回サスペンスで、どういう面持ちでいるのかなと思いながら現場に入ったら、以前ご一緒したときと何も変わらない吉高さんで(笑)。めちゃくちゃ元気な、僕の知っている吉高由里子だなと思いました。

吉高:(笑)。

松下:それが凄いところだと思うんですよ。どういう作品だろうが、芯はぶれないし、シリアスなシーンが直前に控えてようと、カメラが回る5秒ぐらい前まで素の、いつも僕らが知っている吉高さんがいて。でも回った瞬間に切り替えて、ときには涙を流したりすることもできる。本当にすごい人だなと思います。新さんとは今回はじめましてですが、いつかお芝居を一緒にできたらいいなと思っていた方で。3カ月間ご一緒しますし、僕自身のことをどういう俳優で、どういう人間なのか、僕の方から示していきたいなと思いました。なので、割と率先して初日から声をかけさせてもらって。そしたらめちゃくちゃ優しかったので、びっくりしました(笑)。僕の勝手な印象ですけど、非常にクールで一見怖い方なのかなと勝手な印象を持っていたんですけど、優しくて温かったです。役柄的にはかなりバチバチしていますけど、今後も隙あらばいろいろな話を聞けたらいいなと思っています。

井浦:洸平くん、ありがとうございます。本当はクールで怖いですけど、普段は(笑)。洸平くんと現場で話していると妙に会話が広がるんですよね。きっと興味があるものとか、好きな分野とかがすごいリンクしているんだろうなと。初共演の方というのは本当にワクワクさせてもらえるので、洸平くんとだからこそできるフレッシュな関係性というものを、役を通して出したいというのが1つの目標でもあったりします。吉高さんとはありがたいことに、吉高さんが初めて座長を踏んだ作品でも一緒になっていて。10代、20代と共演させてもらったんですけど、本人には言ってませんでしたが本当に感動しているんです。「すごいね」と言ったらすぐ調子に乗るので言わないですけど(笑)。

吉高:ふふふ(笑)。

井浦:どんな役でも、自分に引き寄せていくんですよね。だから、お芝居をしている感じがこっちは全く感じ取れない。今回の梨央は、ある意味2つの顔を表していかなければいけない役ですけど、それを無理してやっているようにも見えないので、やっぱり役が自分にちゃんと落ちていっている。それは才能なんだろうなと思いますね。そもそもあったものと、数々の現場を乗り越えてきて、強くなった部分が、明確に感じ取れていた。そういう意味でも、楽しんで今一緒に芝居ができていますし。俳優として出会ってからの時間が今2人の梨央と加瀬という逆に、見事に投影できているので、これも運命なんだなと思ったりしながら。洸平くんとも吉高さんとも、2人じゃないと、それぞれできないことをちゃんと刻んでいきたいなと思っています。

■放送情報
金曜ドラマ『最愛』
TBS系にて、毎週金曜22:00~22:54放送
出演:吉高由里子、松下洸平、田中みな実、佐久間由衣、高橋文哉、奥野瑛太、岡山天音、薬師丸ひろ子(特別出演)、光石研、酒向芳、津田健次郎、及川光博、井浦新
脚本:奥寺佐渡子、清水友佳子
プロデュース:新井順子
演出:塚原あゆ子
編成:中西真央、東仲恵吾
主題歌:宇多田ヒカル(ソニー・ミュージックレーベルズ)
製作:TBSスパークル、TBS
(c)TBS

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