蒔田彩珠、『おかえりモネ』で存在感を発揮 みーちゃんが担うシリアスな恋愛パートに注目

蒔田彩珠、『おかえりモネ』で存在感を発揮

 百音(清原果耶)の家族たちに転機が訪れようとしているNHKの連続テレビ小説『おかえりモネ』第21週。中でも注目なのが妹・未知(蒔田彩珠)の行く末だろう。東京への思いも断ち切れずにいる様子で、亮(永瀬廉)との未来も気になる。

 百音とは表裏一体の関係にあるとも言える未知は、本作において特異な存在感を放つキャラクターの1人だろう。そんな未知を演じているのが蒔田彩珠だ。

 国内外の映画・ドラマで活躍する俳優に造詣深いライターの久保田和馬氏は、蒔田の『おかえりモネ』までの活躍を次のように振り返る。

「『海よりもまだ深く』『三度目の殺人』『万引き家族』と是枝裕和監督の近作に立て続けに出演し、評価が高かった『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』では南沙良さんとW主演。昨年は、河瀬直美監督の『朝が来る』での演技で主要な映画賞を総なめにしており、すでに映画ファンの間ではその存在はかなり認知されていると思います。ただ、テレビドラマでは端役やゲスト出演が中心だったので、『おかえりモネ』で初めて彼女の名前を知った人も決して少なくないと思います」

 『おかえりモネ』での蒔田の演技を久保田氏は以下のように評価する。

「主演の清原果耶さんは言わずもがな圧倒的に高い演技力と表現力を持っています。そんな彼女が演じる百音と対照的なキャラクターでありつつ、妹として最も心理的に影響を与える重要な役柄を見事に演じている点は非常に高く評価することができます。これまでも『お姉ちゃん、津波見てないもんね』という強いセリフや、第15週で描かれた2人の関係性など、未知が百音に影響することでストーリーにも動きが与えられてきています。もちろん、百音を取り巻く登場人物を演じる俳優たちは、恒松祐里さんや前田航基さんら同世代の中でもかなりの実力者たちが揃っていますが、清原さんと正面から同調したり反発したりと適切なバランスをずっと保ち続けている点で、頭ひとつ抜けた印象を受けます」

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