蒔田彩珠、『おかえりモネ』で存在感を発揮 みーちゃんが担うシリアスな恋愛パートに注目

蒔田彩珠、『おかえりモネ』で存在感を発揮

 『おかえりモネ』では未知、亮、百音の三角関係にも似た構図が話題を呼んできた。久保田氏は作中の恋愛模様を次のように振り返る。

「百音と菅波先生(坂口健太郎)のカップルにおいては、お互い中学生のようなぎこちなさでラブコメをしてくれますから視聴者としては見守らずにはいられなくなりますし、一方で、明日美(恒松祐里)と内田(清水尋也)はいつの間にか急激に距離が縮まっていて、放っておいても大丈夫だろうという不思議な安心感があります。対照的ですがどちらもどこかのほほんとした空気感があって、それがドラマ全体の良い緩衝材になっていると感じます。この2組と比べると、未知と亮の間には震災の影であったり、地方出身者特有の地元への意識といったシリアスさが少なからずあります。今後のエピソードで、未知が過去の影から解放され、仮に東京に行くことになるとしたら、否が応でも亮との関係にも変化が生じることでしょう。いち視聴者としては、良い方向に変化してくれることを期待しています」

 朝ドラではヒロインの妹役が朝ドラヒロインを務める機会も多くある。それこそ、清原も『なつぞら』では主人公なつの妹・千遥を演じていた。今後、蒔田が本作をきっかけにさらに次のステージへステップアップする可能性も高そうだ。

「蒔田さん所属の事務所・ユマニテでは、これまでも安藤サクラさんを筆頭に岸井ゆきのさん、古川琴音さんなど朝ドラで活躍する女優陣を多く輩出してきた実績がありますし、蒔田さんも今作が『とと姉ちゃん』に続いて2作目の朝ドラです。これまでの出演作を見ての印象としては、まだ影を帯びた役柄の印象が強く、そういった点では10代の女優としては稀有な映画向きの役者です。今後新たな一面を得ることができれば、テレビドラマなどさらに活躍の幅は確実に拡がることと思います。もちろん、朝ドラヒロインの可能性も充分あると言えるでしょう」

 今年も主演作品のほか声優での映画出演も控えるなど、しばらく蒔田の動きに目が離せなくなりそうだ。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
出演:清原果耶、内野聖陽、鈴木京香、蒔田彩珠、藤竜也、竹下景子、夏木マリ、坂口健太郎、浜野謙太、でんでん、西島秀俊、永瀬廉、恒松祐里、前田航基、高田彪我、浅野忠信ほか
脚本:安達奈緒子
制作統括:吉永証、須崎岳
プロデューサー:上田明子
演出:一木正恵、梶原登城、桑野智宏、津田温子ほか
写真提供=NHK

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