『おかえりモネ』「しぶとくいけ」折れかけた百音の心を鼓舞した龍己の言葉

『おかえりモネ』百音を鼓舞した龍己の言葉

 『おかえりモネ』(NHK総合)最終章となる気仙沼編がスタートした。

 第20週「気象予報士に何ができる?」で、百音(清原果耶)は故郷の気仙沼に帰ってくる。それは地元のために働きたい、気象予報士として大切な人たちを災害から守りたいという思いからだ。

 しかし、そのスタートは決して順風満帆と言えるものではなかった。コミュニティFMでのラジオから発信した天気予報は、百音の真面目すぎる性格から職業別というあまりの細かさにクレームが。アワビの開口にビジネスの糸口を見つけた百音は、漁協の組合長・太田滋郎(菅原大吉)に、開口日のアドバイスをする提案をするものの「しつこい」と相手にされず。そして、百音の心を折ったのが亮(永瀬廉)からの「ごめん、綺麗事にしか聞こえないわ」という本音だった。

 だが、AIアナウンサーが天気を伝えていたコミュニティFMから、百音がパーソナリティーとして町に特化した詳しい気象情報を伝えるようになり、少しづつスタジオに活気が戻ってきたのも事実だ。第99話の終わりに初登場し、第100話から本格登場する高橋美佳子(山口紗弥加)は、百音がラジオで気象情報を届けるようになったことをきっかけに、コミュニティFMを再び訪れる。高橋はかつて、災害FMを立ち上げた遠藤克敏(山寺宏一)と一緒にボランティアとして放送に参加していた一人。町のみんなが好きなことを発信していた番組『市民の時間』が復活。子供たちの笑い声が溢れるスタジオに、百音は「身近な人の喜ぶ顔が見たい」という達成感をじんわりと覚えていた。

 その『市民の時間』の中でお知らせしていた秋まつりの日程が迫る中、百音はその日の天気が荒れそうなことに気づく。お祭りの屋台のテントが倒壊するほどの突風が吹くと予報にはある。百音は高橋を通じて秋まつりの延期を提案するが、そこまで深刻には受け止めてくれない。「実際、どれくらい信用できるもんなの? もし、風が吹かなかったらよ。あんた、どうしてくれんの」「とにかく、風吹く前にテント撤収したらいいんでしょ?」といった百音にぶつけられる言葉がそのまま信用の度合いを表している。5年半いなかったことで、彼らにとって百音はまだまだ「東京から来た気象予報士さん」なのだ。



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