『JAM -the drama-』連続インタビュー第1回
青柳翔がSABU監督に寄せる絶大な信頼 劇団EXILE総出演ドラマ『JAM』の裏側
劇団EXILEが総出演するドラマ『JAM -the drama-』(全8話)が、ABEMAで8月26日より独占無料放送される。2018年に公開された映画『jam』以来、約3年ぶりとなるJAMプロジェクトが再始動し、ドラマの世界観そのままにステージを盛り上げる劇団公演『JAM -ザ・リサイタル‐』の実施も決定している。
リアルサウンド映画部では、劇団EXILEメンバー全員へのインタビューを実施。第1回は落ち目のアイドル演歌歌手・横山田ヒロシを演じた青柳翔が登場。(編集部)
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「SABUさんの攻めている脚本が大好き」
――映画の世界で完結していた『jam』が、こうしてドラマになると聞いたときはどう思われましたか?
青柳翔(以下、青柳):SABU監督が映画の撮影時から「続きもあるのではないか」と話もされていましたし、「プロジェクト」と最初から打ち出していたので、「もしかしたら?」という思いはずっとありました。
――落ち目のアイドル演歌歌手という特殊とも言えるキャラクター、横山田ヒロシを演じるにあたってはどんな気持ちでしたか?
青柳:映画の『ミザリー』みたいな感じだなと思いました。すごく滑稽でおもしろい内容で、それをSABUさんが撮ると、どんなものになるのか、楽しみでしたね。
――映画で演じたヒロシというキャラクターが、ドラマではまた育っていきますね。
青柳:それと繋がってる感じでいこうとは思ってました。
――筒井真理子さんが演じる昌子との関係も前とはまた違うところが見えてきそうで。
青柳:ぐっと近くなってる感じはありますね。今回のドラマでは、昌子と同じ気持ちになることがあるのかなと考えながら演じていたので、映画の時とはまた違った難しさがありましたね。
――それはどんな点で?
青柳:台本をいただいて、昌子の言ってることをヒロシは純粋に受け止められるのか、2人はどうなるんだろうとか、そこは楽しみでもあったし、面白かったです。でも、こんなに長いこと演じても、最終的には、やっぱりヒロシはヒロシだなと思いました(笑)。
――昌子とヒロシ、隣にいる感じではありましたね。
青柳:自然にそうなってましたね。現場でも、昌子がそこにいるなら、隣はヒロシでって。そういうことは多かったです。
――筒井さんは、いろんな経験のある俳優さんじゃないですか。その筒井さんがこんな役をという驚きもあるし、だからこそ昌子という役に深みがあるというところもあって。
青柳:そうですね。筒井さんだからこそ、ぐっとくるところがあるというか。非現実的ではない、現実味のあるキャラクターになっていると思います。それって、もう人がどうとかいう問題だけじゃなくて、経験もそうだし、技術もそうだし、総合的な意味で、筒井さんだからこそ昌子という役がより強烈になったと思います。
――SABU監督の演出はいかがでしたか?
青柳:SABU監督の台本って、こういう描写がありますと書いてあって、そこで自由にしゃべってくださいという部分もあるけれど、台本に書いてあることを、そのままにやってくださいという感じなので、監督としてもすごいんですけど、脚本を書く能力もすごいなと思ってます。台本をもらって読むときも、そのまんまで読めちゃいますし、独特のSABUさん節がありますね。「あれ? この台詞大丈夫かな?」というところをさらっと書いていたりとか。
――ギリギリの感じがあると。
青柳:僕は……大好きですね。SABUさんの脚本の攻めているところが。しかも、それがふざけてないように見えるんですよ。
――青柳さんの芝居についてSABU監督からのリクエストは何かありましたか?
青柳:段取りと違えば違うって言ってくれるし、それとSABUさんがそういうときにぼそっと台詞を言うこともあるので、そのニュアンスを感じ取って演じていました。
――SABU監督ももともとはお芝居をされてた方ですしね。それと今回、ヒロシの新曲もありました。
青柳:「今夜、涙じゃ帰れない」ですね。よくよく考えたら意味わかんなくって(笑)。そういうのも面白かったですね。
――劇団公演『JAM -ザ・リサイタル‐』も楽しみです。
青柳:まだ内容はぜんぜん決まってないですけど、これからみんなで話し合って、何が面白いかを考えていきます。