『プロミス・シンデレラ』は『花より男子』を彷彿? 早梅をめぐる兄弟バトル加速へ
「壱成、そうやって虚勢張ってもあんたは小さい」
「俺が一番気に食わないのは俺だよ」
恋愛は時として人を大きく成長させ、本人さえも思いもよらなかった場所に連れ出してくれる。今まで全く興味のなかったことが突然煌めいて見え、億劫だったり臆病だったりして踏み出せなかった一歩もひょいと飛び越えさせてくれる。
主人公・早梅(二階堂ふみ)への恋心を少しずつ自覚し始めた壱成(眞栄田郷敦)が、勇気を持って自分自身と対峙した『プロミス・シンデレラ』(TBS系)第6話。
早梅と成吾(岩田剛典)の関係が気になって仕方なく、売り言葉に買い言葉でついに早梅を家から追い出してしまう壱成。「そういうふうに笑うのは俺の前だけにしろよって思うし、他の男とヘラヘラしてるとなんかムカつく」という彼の中で初めて沸き起こったこの気持ちこそ恋心に他ならないが、当の本人は“ガチ恋”だということにまだ気づけていない。だから混乱するし、より一層取り乱してしまい自分で自分のコントロールが利かなくなってしまうのだ。友人らに対しても、早梅に対しても、誰かに深入りして期待して拒絶されるよりは、はなから取るに足りない人間関係しか築かず、保身のために大切な相手こそ自ら関係を断ち切ろうとしてしまう。
例のごとく素直になれないどころか気持ちと裏腹なことばかりしてしまう壱成に、早梅はまた嘘偽りのない欲しい言葉をくれ、これまで紡いできた2人の関係性をちゃんと掬い上げ手繰り寄せてくれるのだ。
「あんたは自分が思ってるよりずっと良い奴だよ」
「あんたと、壱成といるのが楽しいからよ」
早梅は絶対に壱成の手を振り解いたり、一方的に突き放したりはしない。壱成は早梅といる時だけ、自分のことを嫌いにならなくて済むんだろうし、誰かを“信じてみたい”とまた思えるのだろう。