『東京リベンジャーズ』狩野翔が体現する松野千冬の安心感 実写化するなら俳優は?

 2021年、アニメ・実写映画・舞台と様々なメディアミックスで話題を呼び続けている『東京リベンジャーズ』。ヤンキー×タイムリープというありそうでなかった異色の組み合わせはもちろんのこと、本作がここまで人々を魅了するのには訳がある。それは単に「喧嘩に強いヤンキー」ということだけではなく、人として魅力的なキャラクターが多数登場するからだ。

 その中でも恋人や仲間のためにタイムリープを繰り返し、死力を尽くす主人公・タケミチ、圧倒的なカリスマ性で東卍を牽引するマイキー、常に冷静で“人を想う心”を持ったドラケンは本作を語る上で欠かせない人物。しかし、そんな最強の3人を押さえて『東京リベンジャーズ』随一の人気キャラクターとの呼び声高い松野千冬がアニメ第17話から本格登場となった。

 芭流覇羅(バルハラ)から場地を取り戻すことをマイキーに誓ったタケミチ。しかし、かつてマイキーのために一虎と場地が罪を犯したことで、東卍の創設メンバーが分裂した過去を前にタケミチは途方に暮れていた。そんなタケミチの前に現れたのが、“踏み絵”と称して場地にボコボコにされていた壱番隊の副隊長の千冬だ。

「場地さん、かっけえだろ」

 わけもわからず突然尊敬する先輩から裏切られた千冬。それでも場地に対する揺るぎない忠誠心を持ち続ける彼との出会いは、タケミチにとって一筋の光となる。千冬によると、場地が芭流覇羅に入ったのは稀咲の尻尾を掴むため。未来を変えるために東卍のトップに立つことを誓ったタケミチと、外部から稀咲について調べ、場地をサポートしようとする千冬はこの日“相棒”となった。

 やんちゃな見た目と出会ったばかりのタケミチに屈託のない笑顔を向ける人懐こい性格が魅力的な千冬を演じるのは、『アイドルマスター SideM』神谷幸広役や『賢者の孫』オルト=リッカーマン役を務めた狩野翔。ダジャレ好きで、ラジオ番組でもお茶目な一面を見せている狩野だが、千冬を演じている時の声はとても落ち着いている。この人なら相棒としてタケミチを望む未来へ導いてくれるという安心感があるのだ。

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