『ボイスII』で初の連ドラレギュラー出演 藤間爽子、襲名を機に広がった演技の道を語る
毎週土曜22時より日本テレビ系にて放送中のドラマ『ボイスII 110緊急指令室』。本作が初の連続ドラマレギュラー出演となるのが藤間爽子だ。港東署ECUに配属されたばかりの新人室員・小松知里役を務める藤間は、今年2月には紫派藤間流家元・三代目藤間紫を襲名し、女優と並行して日本舞踊家としても活動中というキャリアの持ち主でもある。
リアルサウンド映画部では、今回藤間にインタビューを行い、初の連続ドラマレギュラー出演への思いや『ボイスII』撮影現場のエピソードから、襲名を機にした今後の展望まで話を聞いた。
自身の役柄との共通項は?
ーー藤間さん演じる小松知里は、第3話・第4話で事件に巻き込まれていくことになります。
藤間爽子(以下、藤間):そうですね。驚く視聴者の方も多いかと思います。台本をいただくまでは、自分もてっきり緊急指令室での応対がメインになると思っていたのですごくびっくりしました。ただ、同時に撮影が楽しみでした。殴られたり蹴られたりするような演技もやってみたかったですし。知里というキャラクターは自分とリンクするようなところもあるんです。
ーー具体的にどういうところが?
藤間:知里はECUに配属されたばかりの新人という役柄ですが、私も本作が初の連続ドラマレギュラー出演なんです。あと、知里はすごく正義感も強くて自身の警察官という職業に対してもまっすぐな強い女性。自分もそうという訳ではないですが、警察官だからこそ、自分のダメな部分を見せずに溜め込んでしまうところは自分に近いところがあると思っています。
ーー連続ドラマレギュラー初出演ということで、受ける刺激も大きいですか?
藤間:そうですね。これまでは舞台での演技が多かったんですが、映像と舞台では全く芝居の形態が違うというのは痛感します。舞台は物語が積み上がっていくから自然と感情も作りやすいんですが、映像は時系列が前後していたり、何度もテイクを重ねるというのが多いので。当たり前だと言われるかもしれないんですが(笑)。今回レギュラーで出演させていただいて、ずっと作品をいちから作り上げていく様子を肌で感じて、すごく勉強になっています。
――知里を演じる上で意識していることはありますか?
藤間:私たちが演じるECU職員は事件を実際に目の当たりにするわけではなくて、声だけを頼りに事件に関係する人々とコミュニケーションをとる仕事です。だから、ECUでのシーンは、必ず事件の様子を想像するようにしています。実際にオンエアで観たら、自分の想像と違う場面もあると思うんですが、そういう部分も楽しめたらいいなと考えています。
ーーほかの作品以上に、演技において“声”が重要にもなります。
藤間:そうですね。ECU職員の声色一つで事件が動くわけなので、声の部分に関しても“伝える”ということをまず頭に置いて、話すようにしています。