『24 JAPAN』原作ファンの唐沢寿明が語る、リメイクの重要性 「モノマネにはならないように」

唐沢寿明が語る『24 JAPAN』

 10月9日よりテレビ朝日系で『24 JAPAN』の放送がスタートする。本作は、アメリカ連邦機関CTU(テロ対策ユニット)の捜査官ジャック・バウアー(キーファー・サザーランド)が、凶悪なテロ事件と戦う姿を描いた米国ドラマ『24 -TWENTY FOUR-』をテレビ朝日が20世紀FOX社と組んでリメイクするもの。“米国史上初のアフリカ系アメリカ人大統領”が誕生するまでの24時間を描写したオリジナル版のシーズン1をベースに、“日本初の女性総理”が誕生するまでの24時間を描く。

 国内でも大きな話題を呼んだ原作のリメイクとなる本作。今回、リアルサウンド映画部では、原作の大ファンだという主演の唐沢寿明にインタビュー。本作ならではの魅力、日本とアメリカでの脚本の違い、役者論についてまで語ってもらった。

「獅堂現馬はジャック・バウアーじゃない」

ーー唐沢さんはもともと、『24 -TWENTY FOUR-』の大ファンだったそうですね。

唐沢寿明(以下、唐沢):そうですね。魅力は何といっても、ストーリーですね。知らず知らずのうちに引き込まれて、夜に眠れなくなるという(笑)。携帯の着信音までCTU(※原作の主人公ジャック・バウアーが所属する政府組織)の内線音にしてますから。この作品のオファーをいただいたときに、「バレたら嫌だな」と思って、一時期は変えていましたが(笑)。今回、リメイクにあたっては、日本の世界観にしたときに不自然さをなるべく感じさせないように気をつけていました。ジャック・バウアーを演じるにあたっては、僕なりのイメージを出そうとしています。ぜひオンエアを観ていただいてほしいです。

ーー『24 -TWENTY FOUR-』のリメイクということで、アクションにも期待がかかります。

唐沢:ガンアクションはこれまでもやってきたので、その経験を活かせるようにしています。銃って前に向けると思っている人が多いと思うんですが、本当はそうじゃないんですよ。空砲で実際に撃ったこともあるんですが、ものすごい衝撃が自分に来るから、それを計算して構えないといけない。そういう細かいリアリティには気をつけていますね。あと、常日頃から体が動けるようにトレーニングは欠かさないようにしています。

ーー2クールという長丁場の撮影を乗り切るために工夫していることはありますか?

唐沢:自分の出番じゃないときも、集中力を切らさないようにしています。作品自体も観ているとハラハラする展開なので、演者である自分自身が緊張感を失わないように、撮影がないときも台本を読んだり、作品から離れないようにしています。

ーー唐沢さん演じる獅堂現馬はどんなキャラクターですか?

唐沢:すごく普通の人なんですよ。原作で主演を務めたキーファー・サザーランドさんが印象にあると、もしかしたら強面の暴れん坊みたいなキャラクターだと思っている方もいるかもしれないですが、そんなことはなくて。ただ、状況に巻き込まれて規則とかを破らざるを得なくなったというキャラクター。主人公だからといって極端に前に出るのではなく、あくまで普通の人だということは意識していました。モノマネにはならないようにしています。獅堂現馬は、ジャック・バウアーじゃないことは確かです。サザーランドさんの演技は真似できないし、彼も僕の演技は真似できない。俳優ってそういうものだから。

ーーほかのCTUメンバーも豪華なキャストが揃いました。

唐沢:池内(博之)くんなんか、もしかしたら僕より目を引くキャラクターなんじゃないかな(笑)。原作のトニー・アルメイダに近い雰囲気がありますよね。どこか陰湿な感じ(笑)。僕はトニーが一番好きなキャラクターなんですよ。栗山(千明)さんもすごく役に合っているし。

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