ビーストウォーズ参戦も話題に 『トランスフォーマー』シリーズとマーベルの意外な関連性 

『トランスフォーマー』とマーベルの関連性

 『ゴジラvsコング』がついに公開されました。素晴らしい怪獣エンターテインメントなのでお見逃しなく! ゴジラは海外でも人気があり、1977年にはマーベルでアメコミ化されました。ゴジラの映画をコミック化というより、ゴジラというキャラをマーベルの世界にデビューさせたもの。僕の持っている号ではNYに現れたゴジラを止めるためアベンジャーズが出動したり、シールドがアイアンマンことトニー・スタークの会社とレッド・ローニン(赤い浪人)という巨大ロボを造ってゴジラと戦っていました。ゴジラに限らずマーベルは一時期様々なヒーローやキャラをマーベル世界の住人としてコミック化したことがあります。

 トランスフォーマーもその一つです。トランスフォーマーは元々おもちゃ発のコンテンツで、それと連動したアニメシリーズが人気となり、1984年からマーベル版トランスフォーマーのコミックが刊行されました。スパイダーマンとトランスフォーマーが共演する話もあります。ゴジラもトランスフォーマーもいまは権利がきれてマーベルからコミックは出ていませんが、マーベルの歴史に彼らはちゃんと残っています。

 さて、そのトランスフォーマーですが新作映画について大きな発表がありました。日本時間の6月23日午前3時(ハリウッド時間の22日の午前11時)に新『トランスフォーマー』映画についてのオンライン発表会が開催。幸運にも僕は“招待”され、プレゼンテーションの様子をオンタイムで見ることができました。新トランスフォーマー映画は2022年6月24日全米公開予定。タイトルは『Transformers: Rise of the Beasts(原題)』(邦題は『トランスフォーマー/ビースト覚醒』)と発表されました。これはファンにとって大喜び。というのも、“ビースト”という言葉が盛り込まれていることからもわかるように、トランスフォーマーのアニメ&おもちゃの中でも人気の“ビーストウォーズ”(日本では1997年頃から『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』というタイトルで放送)というエピソードを元にした作品になるからです。

 このシリーズの人気の秘密は、トランスフォーマーたちが乗り物ではなく動物に変形すること。今までのトランスフォーマーのリーダー、オプティマス・プライムはトラックになりますが、この“ビーストウォーズ”に登場する軍団のリーダーであるオプティマスプライマルはゴリラになります。なおオプティマスプライマルの声を担当するのはギレルモ・デル・トロ版『ヘルボーイ』のロン・パールマンです。日本でも“ビーストウォーズ”が好きな人、ハマった人は多いから、この発表があった時に大いに盛り上がり、“ビーストウォーズ”という言葉がトレンド入りしていました。『トランスフォーマー』の映画については、前のシリーズでマイケル・ベイ監督がカーアクション×ロボットというド迫力エンタメをすでに見せてくれているので、新味を出すという意味でも“ビーストウォーズ”の選択は正しいのかもしれません。

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