鈴木亮平、『TOKYO MER』は俳優としての集大成に 賀来賢人との“対決”にも期待

『TOKYO MER』鈴木亮平への期待

 鈴木亮平が主演を務める日曜劇場『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(TBS系)が、7月4日よりスタートする。

 本作は、救命救急のプロフェッショナルチーム「TOKYO MER」が、重大事故、災害、事件の現場に勇猛果敢に飛び込んでいくさまを描く医療ドラマ。鈴木のほかにも賀来賢人、中条あやみ、菜々緒、仲里依紗、石田ゆり子らが脇を固め、第1話では8トン車を6カ月かけて改造し作り出されたというTOKYO MERの専用車両「ERカー」をはじめとする大規模かつダイナミックなシーンが幾度も展開され、今後も破格のスケールのエピソードが連続していく予定だ。

 注目は鈴木が演じる主人公の喜多見幸太。TOKYO MERのリーダーでスーパー救命救急医の喜多見は、「待っているだけじゃ、救えない命がある」と命を救うためなら自らの命も懸ける使命感と強い信念を持つ医師。患者に対する診断は的確で処置は驚異的なスピードを誇るが、危険を顧みない医療行為は周りを巻き込み、組織解体の危機を迎えることとなる。

 脚本を手掛けるのは同じ日曜劇場の『グランメゾン東京』『危険なビーナス』(TBS系)、映画『キングダム』などのヒット作を持つ、熱いヒューマンドラマを得意とする黒岩勉。彼は、鈴木本人をイメージして喜多見を形作っていったのだという。勇ましく力強い笑顔の爽やかな喜多見だが、見方を変えれば風呂にも入らず筋トレをしているずぼらで少々抜けた一面もある人物だ。

 俳優として約15年のキャリアを持つ鈴木はこれまで数々の役柄を演じてきているが、大河ドラマ『西郷どん』(NHK総合)での主人公・西郷隆盛を筆頭に、映画『俺物語!!』での剛田猛男など鈴木にとって代表作と言える作品は喜多見の延長線上にあるイメージを覚える。言わば、誰もが頷くような鈴木のパブリックイメージ。その現時点での集大成と言えるのが今回演じる喜多見である。

 また、鈴木は先月まで放送していた『レンアイ漫画家』(フジテレビ系)に続き、連続で主演を務めることとなる。少女漫画家・刈部清一郎がいまだに忘れられない視聴者も多いであろうが、人付き合いが苦手といった孤高の存在とは喜多見は真逆の位置にいる男性。その演技のギャップもまた我々を楽しませてくれる要素の一つである。

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