『チェンソーマン』PVは原作ファンほど歓喜 アニメにも引き継がれていた構図の素晴らしさ

 アニメ『チェンソーマン』のティザーPVが公開されて約1日が経った。6月28日20時時点で、再生回数は約326万を突破。コメント欄には英語も多数並び、文字通り世界中の人々が観ている状況となっている。

 『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が国内興行収入400億円を突破するなど、空前のブームを巻き起こした『鬼滅の刃』。さらにそれに続く形で支持を集めている『呪術廻戦』。アニメ化されたジャンプ漫画の快進撃が続く中、それらとはまた異なる熱狂を生み出しそうなのが、藤本タツキ原作の『チェンソーマン』だ。

 アニメ制作発表時にも、『呪術廻戦』『進撃の巨人』などを手掛けるMAPPAが制作を担当するということもあり、「期待しかない!」の声が集まっていた。そんな高く上がったハードルを軽々と飛び越えてきたのが今回のティザーPVだ。ライターの満島エリオ氏はPVの衝撃を次のように語る。

「とにかく映像の力のすごさに圧倒されました。本作の主人公である幼少期のデンジの後ろ姿を捉えたショットからカメラが後退してくカット、本作のヒロイン(?)であるマキマが目を見開く神社でのカットなど、あくまで2Dの絵にも関わらず、その立体感がものすごいなと。一体、この約1分間を制作するのにどれだけの時間がかかっているのかと想像するだけでも恐ろしいほどの細かさとクオリティです。また、内容面でも、初めて『チェンソーマン』を知る人向けというよりも、原作コミックの結末まですべて知っている読者向けに作られているようなところに驚きを感じました。キャラクターのセリフもなく、キャッチコピーなども一切ありません。説明を徹底的に排除しているんですよね。PVでは、アキとデンジとパワーの家での食事シーン、原作には存在しないコベニとのビーチでの戯れなど、“つかの間の幸せ”が描かれています。この“つかの間の幸せ”は、『チェンソーマン』終盤における重要な要素のひとつなだけに、原作読者でなければこのシーンの意味が伝わらないものになっているのではないでしょうか。それにも関わらず、情報解禁以来、再生数は伸び続けていますし、改めてコアなファンの方々がいる作品なんだなと実感しています」

TV‌ア‌ニ‌メ‌『チェ‌ン‌ソー‌マ‌ン』‌ティ‌ザー‌PV‌

 『呪術廻戦』『進撃の巨人』など、もともと評判の高い原作をアニメ化でさらにアップデートしてきたMAPPA。『チェンソーマン』も一連の作品に続くのではないかと満島氏は続ける。

「『呪術廻戦』がMAPPAによって高いクオリティでアニメ化されたこともあり、『チェンソーマン』アニメへの期待はものすごく上がっていたと思うんです。でも、いざ蓋を開けてみたらそのプレッシャーを軽々はねのけて、とんでもないPVが制作されていました。原作ファンとしてとても嬉しいですし、アニメも楽しみになりましたが、もともと高かったハードルを今回のPVでさらに上げることになったなとも感じました。放送スケジュールなどはまだ発表されていませんが、このクオリティで毎週放送できるとしたらすごすぎると思います。また、今回、脚本を『呪術廻戦』と同じ瀬古浩司さんが担当しています。『呪術廻戦』もベースは原作をなぞりながら、五条先生のあるセリフを冒頭に持ってきたり、順番を微調整することでアニメもすごく分かりやすくなっていたのが印象的でした。『チェンソーマン』もPVに原作に存在しないシーンが入っているように、オリジナルのストーリーやセリフが追加されることで、アニメならではの楽しみが生まれるのではないかと期待しています」

 また、PVを観て、原作の持ち味がそのままアニメにも活かされていると満島氏は語る。



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