『リコカツ』北川景子×永山瑛太に見る“やり直せる未来” 物語を動かしたのは白洲迅だった 

『リコカツ』北川景子×永山瑛太に見る“やり直せる未来” 物語を動かしたのは白洲迅だった 

「こんなバカな2人はいないと思った。全然違う環境で育って全然違う価値観でバカみたいにぶつかり合って裸の心を見せ合ってて、俺はあんたたち2人に、本当の愛が本当に存在するんだって教えられた、見せつけられた、まざまざと。あの太陽みたいに。疑いようのない事実として。突きつけられたんだ」

 離婚に向けた活動(離婚活動)がテーマの『リコカツ』(TBS系)第9話で物語を動かしたのはやはり恋愛小説家・連(白洲迅)だった。

 互いに新しい相手などいないどころか、実際には元彼の貴也(高橋光臣)とも一ノ瀬純(田辺桃子)とも良好な友人関係を築けており、それぞれの“真ん中”にお互いが存在する紘一(永山瑛太)と咲(北川景子)に対して、我々視聴者の歯痒い気持ちを代弁してくれたかのような連からの冒頭の台詞。喝でありエールであり、愛する咲の幸せを願っての愛情表現だ。紘一が咲にプレゼントした名前入りのペンを渡し、連は笑顔で彼女を見送った。“緒原咲”という名前入りのペンを(連の口パクが映ったが、“緒原咲”への餞だったように見えた)。

 さらには妻から三行半を突きつけられた2人の父親の変化を間近に見たことも影響しているだろう。最初はうそぶいたりいじけてみたり現実逃避気味だった情けない父親たちが遂に動き出した。咲の父・武史(平田満)は妻の美土里(三石琴乃)を騙した男の元に向かい、彼女が乳がんだと知ると「美土里が生きてさえいてくれれば他に何も望まない」と泣きながら懇願した。あの堅物の紘一の父・正(酒向芳)なんて妻・薫(宮崎美子)の勤務先の箱根の旅館に行き、仲居のバイトを申し込む。自衛官一筋の正に接客業など勤まるはずもなくすぐにクビを言い渡されるも、支配人に土下座して頼み込むのだ。自分がいかにこれまで家庭を顧みてこなかったかを猛省し「自分は今この場所で生まれ変わらなければならないんです。今からでも自分はやり直したいんです。“やり直せる”ことを大事な人に伝えたい」と切に訴える。

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