『ジュラシック・ワールド3』予告編投下の日は近い? 現在わかっている作品の詳細
本来なら、今年の6月11日に全米公開予定だった『ジュラシック・ワールド/ドミニオン(原題)』。1993年より始まった『ジュラシック・パーク』3部作の続編として、新たにトリロジーとして製作された本シリーズの最終章にあたるが、他のハリウッド大作同様、パンデミックの影響で3月からプロダクションが停止されていた。撮影は7月から再開され、11月に無事クランクアップ。
再設定された公開日は予定から1年遅れの2022年7月に予定されているが、Netflixオリジナルとして展開されているアニメ『ジュラシック・ワールド/サバイバル・キャンプ』はコロナ禍でありながらも順調に3カ月〜半年ごとのペースで新作を発表し、先日シーズン3が配信されたばかりだ。アニメとともに映画シリーズの製作・監督を務めるコリン・トレボロウが『サバイバル・キャンプ』の取材にあたり、『ジュラシック・ワールド/ドミニオン』について以下のように言及した。
「予告編はみなさんの思う以上に早くに公開されますよ。そして人々を映画館に呼び戻すための楽しいことを計画しています」
Back. pic.twitter.com/OC9f5Z0k6H
— Colin Trevorrow (@colintrevorrow) October 23, 2020
『ドミニオン』には、アラン・グラント(サム・ニール)、エリー・サトラー(ローラ・ダーン)、そしてイアン・マルコム(ジェフ・ゴールドブラム)といった『ジュラシック・パーク』のメインキャストが勢揃いで戻ってくる。他にも『ジュラシック・ワールド』に登場した闇落ちしてしまった科学者ヘンリー・ウー(B・D・ウォン)、オーウェンの友人であり同じラプトルの調教師、バリー・センベーヌ(オマール・シー)や心の底から恐竜を愛した男の中の男、ロウリー・クルーザース(ジェイク・ジョンソン)が再登場することが明かされた。特に本作では1作目であまり描かれなかったオーウェンとバリーの関係性が深堀されるようだ。さらに『炎の王国』で登場した恐竜保護グループ「DPG」のフランクリン・ウェブ(ジャスティス・スミス)と、ジア・ロドリゲス(ダニエラ・ピネダ)も続投。
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そして帰ってくるのは仲間だけではない。『ジュラシック・パーク』の惨劇を引き起こしたのは、他でもないシステムエンジニアのデニス・ネドリーであったが、彼に仕事を依頼した元凶とも言える悪者ルイス・ドジソンがなんと5作目越しに再登場するのだ(もっとも、本当の元凶は低賃金でオーバーワークを強いたハモンドだけど……)。ドジソンはネドリーにシェーバークリームの缶を渡した男で、彼に恐竜の胚を盗み出すことを依頼した。『ジュラシック・パーク』ではキャメロン・トールが演じていたが、本作では役者が代わりキャンベル・スコットが演じる。もう早い話が、“シリーズ全員集合”なのである。
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そんな同窓会の舞台はいまだに明かされていないものの、イギリスで撮影が行われたり、トレボロウ監督のSNS投稿から雪原でも撮影が行われたり、マルタ島でも行われたりと各地に渡って移動していることがわかる。そして前作で火山が噴火してしまったイスラ・ヌブラル(サイトA)ではない、イスラ・ソルナ(サイトB)が登場する可能性も高いと言われている。ソルナは、『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』の(『ジュラシック・パーク3』も)舞台となった島だ。サンディエゴにジュラシック・パークを再建しようとしたインジェン社に雇われたハンターたちが恐竜を乱獲し、最終的には連れ帰ってしまったT-レックスが街で大暴れした。
『ジュラシック・ワールド/炎の王国』のラストも、人間の住む地に恐竜が解き放たれてしまった点で『ロスト・ワールド』と状況は近い。しかし、2018年の段階でトレボロウはあのように街で暴れる恐竜は登場しないと発言している。恐竜といえば、トレボロウはさらに『ドミニオン』には過去2作と違って、ハイブリッドの恐竜は登場しないと話している。まさに原点回帰という言葉が相応しく、錚々たる顔ぶれと様々なロケーションでの撮影により、いよいよシリーズラストという雰囲気があるが、本作は決して“完結作”ではない。あくまで新トリロジーの最終章というだけで、昨年5月にシリーズのプロデューサーでお馴染みのフランク・マーシャルがCollider誌に「『ドミニオン』はシリーズにとって新しい時代の幕開けである」と話し、今後も新作が製作される可能性を明らかにした。
とはいえ、やはり一つの区切り。壮大な作品となることは間違いないだろう。監督の言葉を信じて、予告編の投稿を心待ちにしたい。
※記事内に誤りがあったため訂正しました。
■アナイス(ANAIS)
映画ライター。幼少期はQueenを聞きながら化石掘りをして過ごした、恐竜とポップカルチャーをこよなく愛するナードなミックス。レビューやコラム、インタビュー記事を執筆する。Instagram/Twitter
■作品情報
『ジュラシック・ワールド/炎の王国』
監督:J・A・バヨナ
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ
出演:クリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワード、ジャスティス・スミス、ダニエラ・ピネダ、ジェフ・ゴールドブラム
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