向井理、TBS火曜ドラマの常連に ハマる理由は“できる男っぷり”と“小さな隙”?

 向井理が、4月スタートのTBS火曜ドラマ『着飾る恋には理由があって』に出演する。向井が今回演じるのは、主人公・真柴くるみ(川口春奈)が勤めるインテリアメーカー『el Arco Iris(エル・アルコ・イリス)』の社長・葉山祥吾。くるみが、密かに想いを寄せる相手でもある。

向井理

 向井いわく、葉山は「会社を大きくしたっていう意味ではできる経営者ではあるんですけど、それだけじゃなくて幼心を忘れていないというか」とのこと(引用:公式YouTubeより)。いわゆる表面的な「社長キャラ」だけではない深みのあるキャラクターが誕生しそうな予感だ。

 そんな葉山への恋心を糧に、インフルエンサーとして“憧れの存在“であろうとするくるみ。しかし、そんな日々の業務に追われた結果、マンションの契約更新をすっかり忘れて部屋から追い出されてしまうことに。行き場を失ったくるみを受け入れたのが、姉御と慕う人気フードスタイリスト・早乙女香子(夏川結衣)。そして、それは男女5人のルームシェアライフの始まりでもあった。

 超マイペースでミニマリストな藤野駿(横浜流星)。駿のハトコでオンラインカウンセラーの寺井陽人(丸山隆平)。高級スーパーのデリバリースタッフでありアーティストの卵・羽瀬彩夏(中村アン)。そして、くるみと香子。同じ屋根の下で暮らさなければ交わることのなかった好みも生き方もバラバラな5人が、共同生活を通じて少しずつ価値観が変化。

 特に着飾って生きてきたくるみにとって、シンプルに生きる駿の存在は大きなものになっていく。もともと気になっていた葉山と、新たな刺激をくれる駿と。タイプの異なる2人の男性に、くるみと共に私たちの心も揺れ動く1クールとなりそうだ。

[新火曜ドラマ] コーヒー豆にうちキュン♡!? 向井理×夏川結衣 SPインタビュー!!『着飾る恋には理由があって』【TBS】

 向井×火曜10時ドラマといえば、『きみが心に棲みついた』(2018年1月~3月、『きみ棲み』)、『わたし、定時で帰ります。』(2019年4月~6月、『わた定』)に続く3作品目。昨今の中では、最多出演とも言える頻度だ。なぜ、これほど火曜10時ドラマとの相性がいいのか。その理由は、大きく2つありそうだ。

演技や立ち振舞からにじみ出る「できる男」っぷり

 まずは、火曜10時ドラマでは、恋に仕事に頑張る女性ヒロインの活躍が描かれることが多く、恋心を抱く相手には「仕事ができる人」が掲げられる。向井は、もともと明治大学で遺伝子工学を専攻しており、国際的な賞を受賞したこともある真のインテリ。その後、店長・バーテンダーとしても飲食店の経営を手掛けてきたことも。

 その異色の経歴から、向井理という人は、俳優の道以外でもきっと成功者になっていた人に違いない。むしろ俳優という仕事を数多くあった選択肢の中から選んだ、ひとつの「職業」として捉えているようにも感じられるのだ。だからこそ、仕事に真摯に向き合う姿勢が、演技にも現れる。

 遺伝子レベルで生物と対峙してきた鋭い観察眼が、役柄の持つ本質的な魅力を掴みにいく。単にセリフを覚えて発するだけではなく、その言葉の背景にある人と人との因果を捉え、必然的な言葉となって彼の口から語られる。向井がぼそっと呟くセリフ1つがしっかりと視聴者に届くのは、すべての因果が繋がっていると感じさせる説得力を帯びているからではないかと思うのだ。

 もちろん、その「仕事ができる男」というオーラは言葉を発していないときにも、にじみ出るもの。バーテンダー時代から「見られる」ということを意識していたからか、彼の立ち振舞にはカメラのある方向からだけではなく、バーカウンター越しに全方位からの視線に対応しているように見える。その品のある所作は、持ち前のスタイルの良さを超えて、リスペクトに値する美しさになる。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アクター分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる