『呪術廻戦』第20話は“色”に注目! 五条悟と東堂葵、メンターとしての違いとは

『呪術廻戦』第20話は“色”に注目! 五条悟と東堂葵、メンターとしての違いとは

 現在『週刊少年ジャンプ』で連載中、芥見下々原作のアニメ『呪術廻戦』(MBS/TBS系)。2月26日に放送された第20話「規格外」ではついに東堂葵の術式が開示され、特級呪霊・花御との戦いも大詰め。校内では真人の仲間である呪詛師と高専側が睨み合う中、戦いに五条悟がケリをつけた。

 第19話「黒閃」は、MAPPAの作画威力の真骨頂を見せられたと言っても過言ではない“神回”だったが、今回もそれに負けず劣らずであった。前回の加茂・伏黒・狗巻戦から伏黒・真希戦、そして東堂・虎杖戦にかけて室内から屋内へと全体的に移動が多く、フィールドを広く使ったものだった。だからこそのダイナミックな、まるで映画のような映像表現に魅せられたが今回は打って変わって東堂の術式「不義遊戯(ブギウギ)」の細かな入れ替わりと二人のコンビネーションファイトを魅せる、ミニマルだがディテールの細かいアクションシーンが描かれた。

 「不義遊戯」は一定呪力を持つものであれば、それが生物でも無生物でも位置をすり替えることができる術式。交換する対象は決して、術式保持者と何かというわけでもなく、シンプルだが非常に応用の効くものだ。そのスイッチシーンはやはりアニメーションで見る方が、何が起きているのかわかりやすく、躍動感が映える。アニメで映える術式といえば、実際に聞こえるギターサウンドがあってこその楽巌寺学長の術式、奏でた旋律を増幅させ呪力として撃ち出したものも今回登場した。しかしどうしても、その後の一人の男の術式を見てしまうと、印象がかなり薄くなってしまうものだった。ご尊顔も呪力も規格外の男、五条悟だ。

 先ほど、今回の動きがより細部を意識したものだったことに触れたが、“色”というディテールにもこだわりのある回だった。まずは虎杖が4連続も打ち出すことのできた「黒閃」。前回初めてお披露目されたそれは、黒と赤の閃光として描かれる。そして東堂の「不義遊戯」も、手を叩いた瞬間画面全体が白くなることで、何と何が入れ替わったのか画面の向こうの私たちにも一瞬わからない仕組みになっている。そして、花御が大地から呪力を吸収するシーン。周囲の草木が緑から灰色に変わる色によって、モノクロの漫画ではわかりづらかった“生命力の枯れ”がしっかり描かれていた。何よりも、術式そのものが“色”である、術式順転「蒼」と術式反転「赫」が合わさった虚式「茈」のアニメーションは凄まじいものだった。そして五条悟自身も、その瞳の書き込みは異常なぐらいきめ細やかで、空を閉じ込めたような色が美しい。技を間近で見ている虎杖の顔も、ただの紫色になっているのではなく、あくまで赤と青が混在した色に照らされているのが、やはり細かい。

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