『デッドプール3』はMCU初の“R指定”作品に 今後のシリーズに与える影響は?
MCU版『ブレイド』もR指定になる
MCUではマハーシャラ・アリ出演で、あのヴァンパイア・ハンターの『ブレイド』のリブートを企画しています。MCU以前に作られたウェズリー・スナイプスの『ブレイド』3部作はR指定のホラー・バイオレンス活劇でした。したがって『ブレイド』についてもR指定テイストを望む声が多いのですが、MCU版『デッドプール』がR指定映画ならMCU版『ブレイド』もR指定映画でいけるハズです。
チャーリー・コックスのデアデビル復活
ケヴィン・ファイギは『デッドプール』以外にも、今後のMCUについての質問に答えていますが、その中でNetflixの『デアデビル』らがMCUに登場するのかについても言及しています。
Netflixの『デアデビル』『ジェシカ・ジョーンズ』『パニッシャー』『アイアン・フィスト』『ルーク・ケイジ』『ディフェンダーズ』は、MCUの世界観とゆるく連動はしているのですが、MCUとは別物になっていました。
そしてディズニープラスで本格的にMCUドラマが始まるのに伴い、このNetflixのマーベル・ドラマは止まってしまいました。しかしこのNetflix作品のファンも多い。特にチャーリー・コックス演じるデアデビル/マット・マードックのMCU登場は期待されています。これについてケヴィン・ファイギは「あらゆる可能性がある」的なコメントをして、“否定”しなかったんです。
ケヴィン・ファイギはライアン・レイノルズのデッドプールを続投させるなどファンの声を大事にするし、また今後のMCUがマルチバース(並行世界みたいな概念)を使ってMCU以前のスパイダーマン映画のキャラを、今度のトム・ホランドのスパイダーマン映画に登場させるなど、今までの映画やTVの財産も大事にします。
したがってチャーリー・コックスのデアデビルのMCU登場の確率はかなり高いのではないか? そしてNetflixのマーベルものは犯罪者と戦う話が多いので、必然的に暴力描写が過激になり、これをそのまま映画にしたらR指定確実です。しかしMCUでR指定が解禁になれば、その心配もない。
ヒュー・ジャックマンのウルヴァリンのMCU登場
MCUでヒュー・ジャックマンのウルヴァリンがアベンジャーズと絡むのを観たい!というファンは多いです(僕もその一人)。ただこれについてはヒュー・ジャックマン自体が「ウルヴァリン役を卒業した」と言っているのでその可能性は低い。
けれどライアン・レイノルズとヒュー・ジャックマンの“友情”でワンチャン、ヒュー・ジャックマン/ウルヴァリンが(カメオでも)MCU登場はあるかもしれません。実際、ケヴィン・ファイギは「まだMCU版ウルヴァリンを誰に演じさせているか決めていない」と明言しており、これはヒュー・ジャックマンの復活を示唆しているのか?
ケヴィン・ファイギは、ライアン・レイノルズは超多忙なので2021年中の撮影はないと言っており、2022年撮影なら2023年ごろ『デッドプール3』かな。ただ、この先のスパイダーマン、ドクター・ストレンジの映画でカメオ的に出るかもしれません。R指定デッドプールがMCUにどういう化学反応を起こすか楽しみですね!
■杉山すぴ豊(すぎやま すぴ ゆたか)
アメキャラ系ライターの肩書でアメコミ映画に関するコラム等を『スクリーン』誌、『DVD&動画配信でーた』誌、劇場パンフレット等で担当。サンディエゴ・コミコンにも毎夏参加。現地から日本のニュース・サイトへのレポートも手掛ける。東京コミコンにてスタン・リーが登壇したスパイダーマンのステージのMCもつとめた。エマ・ストーンに「あなた日本のスパイダーマンね」と言われたことが自慢。現在発売中の「アメコミ・フロント・ライン」の執筆にも参加。Twitter
■リリース情報
『デッドプール2』
デジタル配信中
Blu-Ray&DVD販売中
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