『ワンダヴィジョン』ついに配信! MCU最強キュートカップルの活躍を振り返る

ワンダとヴィジョンの軌跡を振り返る

 1月15日から、Disney+でマーベル・シネマティック・ユニバース(以下、MCU)のドラマシリーズ『ワンダヴィジョン』の配信が開始された。

 2020年はコロナパンデミックの影響で、多くの映画が公開延期となった。もちろんMCU作品も例外ではなく、5月に公開予定だった『ブラック・ウィドウ』からいよいよフェーズ4に突入というところで、ファンはおあずけをくらってしまったのだ。そんななかでの『ワンダヴィジョン』配信開始である。新たな予告編が公開されるたびに世界中のファンが色めき立ち、首を長くして待っていたのは当然のことだろう。

 しかし私たちの記憶に新しい『アベンジャーズ/エンドゲーム』と『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(ともに2019年)では、ワンダとヴィジョンにはほとんどフォーカスが当たっていなかった。そこで今回はこれまでのMCU作品での2人の活躍を振り返り、そのキャラクターの魅力を再確認してみたい。

ともに『エイジ・オブ・ウルトロン』で初登場した2人

 ワンダ・マキシモフとヴィジョンは、ともに2015年公開の『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』で初登場した。

マーベル「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」予告編

 ワンダはヒドラの残党、ストラッカー将軍が実験していた強化人間の1人で、もう1人は彼女の兄ピエトロ・マキシモフだ。彼らは紛争の絶えないソコヴィアで生まれ育ち、幼いころ家にスターク社製の砲弾が落ちてきたことからトニー・スタークとアベンジャーズを憎むようになった。その恨みを晴らし、祖国を守るため、2人は強化人間になったのだ。当初は打倒アベンジャーズを目指しウルトロンと行動をともにしていたマキシモフ兄妹だったが、ワンダが彼の真の目的が人類滅亡であると気づき、アベンジャーズと共闘することになる。

 ワンダはエネルギー波の放出やテレキネシス、マインドコントロールなどの能力を持つサイキック系のヒーローだ。彼女はアベンジャーズ最強クラスの力を持っているといえる。その強力さから「魔女」と呼ばれることもある彼女は、コミックではX-MENの一員として「スカーレット・ウィッチ」のヒーロー名で活躍しているが、MCUではその呼称はほどんど使われていない。

 一方のヴィジョンは、もともとトニー・スタークの身の回りの世話をする人工知能J.A.R.V.I.S.(ジャーヴィス)だった。J.A.R.V.I.S.はウルトロンにプログラムを破壊されてしまうが、記憶データを削除することで、かろうじてネット上に逃げ延びる。その後トニーとブルース・バナーによって、ウルトロンがチョ博士に作らせたヴィブラニウム製の人工生体ボディにアップロードされ、ソーの電撃で覚醒。J.A.R.V.I.S.ともウルトロンとも違う、新たな存在として誕生した。

 ヴィジョンは最高の頭脳とヴィブラニウム製のボディを持ち、インフィニティ・ストーンの1つであるマインド・ストーンが額に埋め込まれている。彼もまた、アベンジャーズのなかで最強レベルのヒーローなのは疑いようがない。ヴィジョンは主に、飛行能力や身体の分子構造を変化させる実体離脱、マインド・ストーンから照射されるエネルギービームを使って戦う。さらに感情に流されない冷静な性格で善良な精神を持っているため、ソーのムジョルニアを持ち上げることもできるのだ。そんな2人は、以降の作品を通して心を通わせていく。

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