田中圭とサスペンスの相性は? 『先生を消す方程式。』から探る

田中圭とサスペンスの相性は? 『先生を消す方程式。』から探る

 『先生を消す方程式。』(テレビ朝日系)は、田中圭の多面的な魅力を堪能できるドラマだ。

 高校教師の「義経」、義澤経男(田中圭)は帝千学園高校3年D組の担任として赴任する。しかし、副担任の頼田朝日(山田裕貴)と「4C」と呼ばれるセレブ生徒たちは義経を敵視。義経は独自の方程式を使って生徒の心の闇に挑むが、朝日たちの手で消されて死亡してしまう。ゾンビとして復活した義経だったが、朝日が義経の恋人・静(松本まりか)を人質に取って……というのが最終回前までのストーリーだ。

 学校を舞台に、恋人を意識不明の重傷に追いやった犯人を探すサスペンスと、途中でゾンビホラーの要素も加わる超展開に目を奪われがちだが、これまでになく多彩な表情を見せているのが主演の田中。『おっさんずラブ』シリーズ(テレビ朝日系)の春田創一役で有名な田中だが、実は20年のキャリアを持つベテラン俳優で、多くの作品に参加してきた。

 クールな視線からくしゃくしゃの笑顔へ。一瞬で変わる表情にファンは心を鷲づかみにされる。頼りがいのある兄貴分の一方で、甘えてくる仕草には小動物のような愛くるしさがあふれる。鍛えた肉体とのギャップも魅力。あの笑顔は、日々の自己鍛錬があってこそだ。自然体でストイックという相反する要素が彼の中では共存しており、それが田中にしかない色気になっている。

 長い助走を経て培った演技力で、田中はどんな役も自分のものに変える。『おっさんずラブ』の不動産会社に勤める30代独身男子、『びったれ!!!』(テレビ神奈川ほか)で裏の顔を持つ司法書士、『恋がヘタでも生きてます』(読売テレビ・日本テレビ系)のイケメン若手社長など、同年代のキャラクターも細かい特長をつかんで演じ分けてきた。

 微妙なニュアンスの表現は田中の持ち味だ。『獣になれない私たち』(日本テレビ系)の京谷や『伊藤くん A to E』(TBS系)の田村は、申し分ないスペックを持ちながら身勝手さが垣間見える“偏った”キャラクター。また、陰影を感じさせる演技は『Iターン』(テレビ東京)でのヤクザの組長・竜崎など“悪い”役でも発揮されてきた。

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