『先生を消す方程式。』田中圭がゾンビから復活 俳優デビューの高橋侃と秋谷郁甫にも注目!
途中から観たら絶対わけがわからないのに、それでも楽しめてしまうのが『先生を消す方程式。』(テレビ朝日系)。ゾンビ化した義経(田中圭)に夜通し追い回された刀矢(高橋文哉)たちは、朝日(山田裕貴)にそのことを話す(以下、ネタバレあり)。朝日は警察に通報。学校に機動隊がやってくる。
水溜りボンドの2人も参加した義経捕獲作戦は、またもや予想外の展開に。ゾンビならではの身体能力で朝日を追い詰めた義経は、命(秋谷郁甫)が叫んだ静(松本まりか)の名前を聞いて苦悶の表情を浮かべる。人間だった頃の記憶が蘇り、義経は正気を取り戻した。ゾンビから再び人間へ。急展開で視聴者を引き込むのが鈴木おさむ流。わかっていても、予想の斜め上を行くところはさすがだ。
『先生を消す方程式。』では、生徒役の2人が俳優デビューを飾った。伊吹命を演じる秋谷郁甫は神奈川県出身の16歳。長身で大人びた雰囲気と現役高校生らしいフレッシュさを兼ね備えている。劇中では黒魔術に興味を持つ命を演じているが、秋谷本人は沖縄空手の黒帯でスポーツ男子の一面もある。ネクロマンシーによって義経を復活させる命は異色の存在で、自身と相反するキャラを演じて伸びしろの大きさを示した。
デビュー作と思えない驚きを与えたのが4Cの一角、剣力を演じた高橋侃だ。4Cを演じた中で最年長の高橋は、美容師、モデルとしても活躍。第1話で力が義経にさせた土下座+床舐めのインパクトは絶大で、本作のイメージを決定づけた。高橋によると、初対面の義経にペットボトルを投げつけるのがファーストシーンだったそうで、衝撃的な俳優デビューとなった。
秋谷と高橋侃の2人に、子役からキャリアを重ねてきた久保田紗友と森田想、『仮面ライダーゼロワン』(テレビ朝日系)で主役を演じた高橋文哉が加わった3年D組の生徒たち。ゾンビになった担任や豹変する副担任に翻弄され、様々な表情を見せた彼ら抜きに『せんけす』は成立しない。