白石聖、連ドラ初主演『恐怖新聞』は「分かりやすい部分を意識した」 中田秀夫監督との撮影秘話も

白石聖、連ドラ初主演『恐怖新聞』を語る

 「オトナの土ドラ」シリーズ第29弾『恐怖新聞』(東海テレビ・フジテレビ系)が8月29日よりスタートする。1970年代にオカルトブームを巻き起こしたつのだじろうの人気コミックを、ジャパニーズホラーのレジェンド・中田秀夫が現代版としてリブートする本作。主演を務めるのは、本作が連続ドラマ初主演となる白石聖だ。ホラー初挑戦となる白石に、本作での役作りや中田監督の印象について話を聞いた。

「とにかく自分は頑張るだけ」

ーー今回の『恐怖新聞』の話を最初に聞いたときの率直な気持ちを教えてください。

白石聖(以下、白石):すごく嬉しかったです。というのも、昨年『絶対正義』(東海テレビ・フジテレビ系)でお世話になったプロデューサーの後藤(勝利)さんからいただいたお話でしたし、『絶対正義』と同じオトナの土ドラ枠に、今度は主演として迎えていただけるということで、嬉しい気持ちでした。

ーー“連続ドラマ初主演”というのは白石さんにとっても大きかったのではないでしょうか。

白石:毎週観ていただく連続ドラマで主演を務めさせていただくというのは、本当にありがたいことです。ただ、「主演だから」というよりかは、とにかく自分は頑張るだけだなと思いました。

ーー『恐怖新聞』はこれまで映画化やアニメ化もされてきた人気作品です。しかも中田秀夫監督が参加されるということで、ホラーファンの間でも期待が高まっています。

白石:中田さんは、すごく的確で分かりやすいことをおっしゃってくださるので、私としてもすごく心強いと言いますか、中田さんの世界観についていこうという気持ちでいっぱいでした。すごく優しい方なのですが、息づかいや目の見開き方など、“THE ホラー”というシーンでは監督自身の目がキラキラしているんです(笑)。そこは客観的に見ていて、すごく楽しみながら撮られているのが伝わってくるので、微笑ましい部分でもあります。

ーーオトナの土ドラ枠でホラーに挑戦するのは、29作目の本作が初だそうですね。

白石:「怖いけど観ちゃう」「なんかわかんないけど観ちゃう」と思ってもらえたらいいなと思います。中田監督ファンの方もたくさんいらっしゃるので、ホラー好きの方はきっと期待してくださっていると思うんですけど、ホラーファンの方だけではなく、私が演じる詩弦と同世代の方たち、SNS世代の方たちにもハマってもらえるといいなと思っています。

ーー白石さんは普段からホラー作品を観るほうですか?

白石:自ら進んで観るかと言われると、そうでもないですね……。観ないですが、でも、よく夏場にオカルト番組が放送されたりするじゃないですか。ああいう番組はとよく観たりします。

ーーこれは勝手なイメージなんですが、佐島あずさ役を演じられていた『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』(読売テレビ・日本テレビ系)を観ていて、白石さんはホラー作品に合うのではないかと思っていました。

白石:ありがとうございます(笑)。

ーーホラー作品だと少しオーバーな演技が求められると思うのですが、演じるにあたって何か意識していることはありますか?

白石:観ている方たちには、私が驚いている表情で一緒に驚いたり「怖い!」となっていただきたいので、監督からも、一瞬の驚きや息づかいなどについて、「今の2倍で」と分かりやすく数字で指示をしていただくことがありました。今回は、“ケレン味”外をすごく大切にしているので、今までのお芝居からするとより分かりやすく、はっきりした声や表情を作るようにしました。詩弦は、テンション的に沈んでいってしまう部分があるので、沈んでしまうからこそ、ただ暗いというわけではなく、そういう分かりやすい部分を意識しました。それは、自分だけではなく、共演者のみなさんのお芝居に助けていただいた部分でもありますね。

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