『MIU404』第4機捜の“顔面配備”! 劇団☆新感線の看板役者・橋本じゅんの風格
志摩の過去が描かれた第6話では、志摩のかつての相棒・香坂(村上虹郎)が、弱音を吐けず自らを追い詰めていったことに、九重が「自分が使えないヤツだって認めるのは怖いですよ」と漏らした。この言葉自体、九重が陣馬へ心を開いている証であり、その後に続く陣馬の「間違いも失敗も言えるようになれ。バーンって開けっぴろげによ。最初から裸だったら、なんだってできる」との言葉は、九重はもちろんのこと、多くの視聴者の胸に刺さった。そして、その言葉がまっすぐに届いたのは、そこまで橋本が積み上げ、滲ませてきた陣馬の人となりがあったからこそだった。
特技の“顔面配備”を生かした第9話では、九重が、その傷になりかけていた成川(鈴鹿央士)を逮捕という形で救い出した。そして物語は佳境に入り、久住(菅田将暉)がいよいよ動き出した。その久住を知るのは、成川であり、たどり着くためには、陣馬と九重の働きも需要になってくる。注目しどころが満載で、毎話、心を揺さぶり続ける『MIU404』だが、橋本には、その舞台で鍛え上げた顔面とオーラで、第4機捜を最後まで支えてほしい。
■望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆している。親類縁者で唯一の映画好きとして育った突然変異。
■放送情報
金曜ドラマ『MIU404』
TBS系にて、毎週金曜22:00~22:54放送
出演:綾野剛、星野源、岡田健史、橋本じゅん、黒川智花、渡邊圭祐、金井勇太、生瀬勝久、麻生久美子、黒川智花
脚本:野木亜紀子
演出:塚原あゆ子、竹村謙太郎、加藤尚樹
プロデュース:新井順子
音楽:得田真裕
製作:TBSスパークル、TBS
(c)TBS