King & Prince 永瀬廉が語る、かけがえのない仲間の存在 『弱虫ペダル』小野田坂道を演じて
King & Princeの永瀬廉が主演を務める映画『弱虫ペダル』が8月14日に公開される。2008年に『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて連載が始まり、現在まで68巻が既刊されている渡辺航の人気コミックを実写映画化する本作は、主人公の小野田坂道が自転車競技部に入部し、仲間たちのために、自分の限界や壁を越え、レースに勝利するための努力を覚えていく姿が描かれる青春ムービー。
坂道の良き仲間・今泉俊輔役に伊藤健太郎、自転車競技部のマネージャー・寒咲幹役に橋本環奈、そのほか総北高校自転車競技部のメンバーとして坂東龍汰、竜星涼、柳俊太郎、菅原健、井上瑞稀(HiHi Jets・ジャニーズJr.)が出演する。
主人公の小野田坂道を演じる永瀬にインタビューを行い、自身の良き仲間について語ってもらった。
「撮影中は、坂道を見習って弱音を吐かない」
ーー本作のオファーが来たときの心境はどうでしたか?
永瀬廉(以下、永瀬):原作を読んだことはなかったのですが、名前は知っていたので「『弱虫ペダル』って、あの『弱虫ペダル』?」という驚きが大きかったです。その後はアニメを観て、レースの緊迫感や選手たちの熱、疾走感をどうしたら再現できるんだろうと不安でした。あとはどこまで坂道に寄せられるか、原作ファンの方々が僕らのビジュアルを見てどう思うか。撮影が始まってもその不安は変わらなくて、新型コロナウイルスの影響を受けて撮影が中断したこともあったので、「撮りきれるかな?」と心配したこともありましたが、無事に撮り終えて、安心しています。もちろん達成感もありますけれども、無事に誰ひとり怪我なく撮り終えて良かったなという気持ちが一番大きいです。
ーー永瀬さんから見た、坂道の魅力を教えてください。
永瀬:アニメを観たとき、一番に可愛いキャラクターだなと思いました。つい目で追って、「頑張れ!」と心の中で言ってしまうような人柄というか。みんなと一緒に走りたい、チームのために頑張りたいという意志が強い子なので、そのためになら自分の限界を超えられる、とことん自分を追い込める。あと、彼は周りからも愛されているキャラクターです。
ーーそういう部分は自身と似ていると思いますか?
永瀬:坂道だからこそだと思います。今回、自分なりにかみ砕いて坂道を演じましたので、愛される坂道になったかどうか、早くみなさまのご感想をお聞きしたいです。
ーー役作りで意識したことはありますか?
永瀬:坂道は、仲間のために実力以上のものを出せる人だと感じていたので、撮影中は、坂道を見習って弱音を吐かないと決めていました。普段の僕だったら音を上げている部分も、そこはぐっと、坂道を見習うという意思で臨みました。
ーーロードレーサーはどれくらいで習得したのでしょう?
永瀬:普通に乗れるようになったのは1時間もかかっていないと思います。足がペダルに固定されているのとサドルが少し高いという怖さはすぐに克服できて、スピードを出したりするのは徐々に練習しました。普段乗っている自転車とはけた違いに早くて、慣れたら楽しいと思います。
ーー同年代のキャストが集まりましたが、現場の雰囲気はいかがでした?
永瀬:学生時代の部活のような感じでした。坂道、今泉くん(伊藤健太郎)、鳴子くん(坂東龍汰)の1年生組はわちゃわちゃしているし、金城部長(竜星涼)、巻島先輩(柳俊太郎)、田所先輩(菅原健)の3年生組はトリオのようになっていて、本当に部活の先輩と後輩のような感じでした。1年生組3人でご飯に行こうと約束していたのに、健太郎くんが寝てしまって、僕と鳴子くんのご飯会になったこともありました(笑)。
ーー坂東さんのことを役名の「鳴子くん」と呼び続けているんですね。ムードメーカーもやっぱり……?
永瀬:鳴子くんです。いろいろな種類のムードを作ってくれて、微笑ましかったです。坂東くんのそういう部分は、実際の鳴子章吉というキャラクターと重なる部分なのかなと思います。
ーー現場で吸収したものはありますか?
永瀬:自転車に乗りながらのお芝居はなかなか体験することができないので、この作品で、本気でこいでいる状況でのお芝居に慣れることができ、一つ引き出しになったのかなと思います。
ーー必死にこいだ状態で笑顔を作ったり、セリフを言うのが大変そうだなと思いました。
永瀬:笑顔もそうですが、僕自身も楽しめていた気がします。辛いけれど楽しめていたので、その笑顔も素で出ているものだと思います。劇中、自転車を漕ぎながら必死な顔をしているシーンが多いのですが、それも本心で表れているものなので、そういう意味でもリアル感が伝わったら良いなと思います。