『コンフィデンスマンJP』傑作選「美術商編」オマージュ作品を振り返る Twitterでは粋な企画も!?

『コンフィデンスマンJP』オマージュの数々

「目に見えるものが真実とは限らない。コンフィデンスマンの世界へようこそ」

 このセリフに心を踊らせ、ダー子(長澤まさみ)の活躍を心待ちにしていた視聴者も多かったのではないだろうか。フジテレビ月9枠で放送されていた『SUITS/スーツ2』が新型コロナウイルスの影響で第3話以降の放送が延期に、代わりに『コンフィデンスマンJP』傑作選が放送されることになった。本作は信用詐欺師のダー子、小心者のボクちゃん(東出昌大)、ベテラン詐欺師のリチャード(小日向文世)が様々な相手に詐欺を働き、お金を騙し取るという物語。彼らは誰からでも騙し取るわけではなく、ターゲットになるのは悪徳商法など違法行為で儲けている金持ちのみ。驚くような方法で相手を欺き、どんなピンチにも負けないどんでん返しが魅力の作品だ。

 傑作選第1回目は、第3話の「美術商編」が放送される。美術評論家の城ヶ崎善三(石黒賢)は女癖が悪い上に、持ち込まれた美術品の真贋を偽って安く買い上げ、裏社会の顧客に密かに売却して大儲けしている欲と金にまみれた男だった。そんな城ヶ崎を成敗するべく、ダー子、ボクちゃん、リチャードが立ち上がる。ド派手な演出や、ユニークな潜入捜査が見どころの本作だが、「美術商編」では長澤が中国人バイヤーになりすます。奇抜な格好と中国訛りで城ヶ崎のオークションハウスに乗り込むダー子のコメディエンヌぶりに注目だ。

 さらに『コンフィデンスマンJP』シリーズは様々なオマージュが仕掛けられていることでも視聴者を楽しませている。今回は「美術商編」として美術にまつわるネタが散りばめられた。ダー子がメキシコの画家フリーダ・カーロの格好でフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」の偽物を描くシーンがある。完成したたこの絵は、2018年から2019年にかけて日本国内で開催された「フェルメール展」で、コラボグッズとしても販売された。まさにダー子画伯の力作だ。

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