東出昌大、『コンフィデンスマンJP』ボクちゃんはハマり役? 次々と開かれる演技の引き出し
1話完結の月9ドラマ『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)。4月23日に放送された第3話のタイトルは「美術商編」。ダー子(長澤まさみ)、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)たち信用詐欺師の3人が、悪徳美術評論家・城ヶ崎善三(石黒賢)を騙すために闘いを挑んだ。
カフェでアルバイトをしている美大生・須藤ユキ(馬場ふみか)と知り合ったボクちゃんは、彼女が城ヶ崎にもてあそばれ、自殺未遂にまで追い込まれたことを知る。そこで彼は城ヶ崎をターゲットにしようと思い立つ。
毎話ゲスト俳優がダー子たちのターゲットとして登場する本作だが、今回のターゲットは石黒である。石黒といえば今期は、本作と同じく新たにスタートした『正義のセ』(日本テレビ系)にもゲストとして出演し、建設会社の部長・恩田を演じていた。恩田は部下の向井(浅利陽介)に暴力を振るったとして被害届を出され、主人公である駆け出しの検事・凛々子(吉高由里子)と敵対する。本作と同様に、主人公たちにとって敵キャラであったのだ。
石黒がバイプレーヤーとして名を馳せる存在であることは、多くの方がご存知だろう。『正義のセ』でも、涼しい笑顔と高圧的な態度の切り替えが見事な悪役ぶりで、第1話からの盛り上がりに大いに貢献していた印象だ。そんな彼が今作で演じる城ヶ崎もまた、悪どいキャラクターである。世間的に高名な評論家である城ヶ崎の後押しを求めるユキに対し、彼女のことを弄んでおきながら、「若くて、小綺麗で、巨乳の画家、という点では可能性がある。しかし作品自体はゴミ」などと平然と言ってのけ、美術商としても真贋を偽り不当に安く買い叩く。
そんな城ヶ崎に対抗すべく、今回のダー子は中国人美術バイヤー、ボクちゃんは古美術堂の息子、リチャードは架空の画家の甥っ子にそれぞれ扮し、闘いを挑む。でんでん演じる贋作画家・伴友則も登場し、いつにも増してハイテンションで楽しいものであったが、城ヶ崎の前に伴は瞬殺。贋作だと見抜かれ、あえなく逮捕されてしまう。このあたりの、ついツッコミたくなるぶっ飛び展開も、3話目にまでなるとクセになってくる。