石坂校長? 大人になったみきお? 全員怪しい『テセウスの船』の黒幕を大胆予想!
3月22日、遂に最終回を迎える日曜劇場『テセウスの船』(TBS系)。注目はやはり事件の黒幕はいったい誰なのかということだが、ドラマの考察イベントで原作者の東元俊哉から「ドラマは原作と犯人が違うと聞いています」とメッセージを送っている(参考:https://www.tbs.co.jp/theseusnofune/news/)だけに、最後まで黒幕が分からない展開に、最終回への期待が最高潮に高まっている。犯人の有力候補を大胆に予想してみたい。
まず、本人が未来で自供している通り真犯人の最有力だったのが、木村みきお(安藤政信)。これまで、佐野文吾(鈴木亮平)が冤罪を訴え続けている「音臼小無差別殺人事件」の真犯人とされてきたのが、田村心(竹内涼真)の姉・鈴の同級生である加藤みきお(木村みきおの幼少期)だが、一度変わってしまった未来で心へ犯行を自白し、この第2世界線の未来でみきおが養子となっている木村さつき(麻生祐未)と田中正志(せいや)がみきおの完全犯罪のために殺されたことで共犯者だったのは間違いない。ただこの後、もう一度心が過去へタイムスリップし歴史を変えることで、また状況が変わってくる。
ドラマの流れで一番怪しさが強調されているのが石坂秀夫校長(笹野高史)。原作にはない1977年の音臼村祭のチラシには石坂の名前があり、絵のデザインが犯人の絵のタッチに近く、校長室とみきおの部屋に同じデッサン人形があることから真犯人を臭わせている。
しかしその後、文吾を陥れるために生徒を犠牲にしてまで犯行に及ぶのかは疑問。ただ、石坂はみきおの怪しい行動を知っている可能性も。もし12年前の事件で自分の生徒が犯罪を犯した悲しい経験があるなら、例えどんな犯罪でも生徒を警察に渡したくないと考え、文吾への濡れ衣を黙認している説もある。もしくは、木村さつき12年前の事件にも関わっていて、石坂は言いたくても言えない状況かもしれない。「私あなたと同じ歳の息子がいるんですがな、父親と息子はそう上手くいかんもんです。必ず佐野さんを救ってやってください」と語っているだけに、心に真犯人に早く気付けと促しているともとれる。
もし石坂が真犯人の場合、文吾を運べるほど体力があるのかという疑問は残るが、それも村人との共犯なら可能。その中で怪しいとされるのが、正志、徳本卓也(今野浩喜)、井沢健次(六平直政)の3人。第9話で、佐野一家を呼び出し、その間に佐野家に事件の証拠品を隠したことで、徳本と井沢は文吾を嵌めるのに協力したとも考えられる。徳本に関しては、12年前の事件で母親を亡くしているが、もし文吾に恨みを持つなら、駆けつけようとする医師に対しスピード違反で止めたことに命が助からなかった可能性も。文吾は、原作では医師の三島家にその融通のきかなさで嫌われている。